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反則金は5千円から1万2千円程度の見込み 自転車の交通違反に「青切符」導入へ 対象や狙いは
自転車の取り締まりが厳しくなる「改正道路交通法」が成立。新たに導入される「青切符」制度により、16歳以上の自転車利用者が113種類の違反行為に対し反則金支払い義務を課せられる。
「イエローカード」による警告制度を踏襲しつつ、新たな措置として「青切符」を導入。反則金額は5千円から1万2千円程度で、警察官の指導警告に従わず行為を継続する場合や、他者に危害を及ぼした場合に対象となる。
自転車の安全な利用環境を整備し、交通安全意識向上を図る改正法案の背景と狙い。取締りが厳格化される中で、自転車利用者はより一層の法規順守が求められる。
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先月、自転車の取り締まりが大きく変わる「改正道路交通法」が成立しました。
この法律によって導入されるのが「青切符」による取り締まりです。
これは、車などと同じように自転車の交通違反に対しても反則金の支払いが科される制度で、16歳以上の人に適用され、113の違反行為が対象となります。
この「青切符」を盛り込んだ法律は2年以内に施行されることになっていますが、どのような制度なのか、また、導入の背景や狙いなどを取材しました。
■ながら運転、信号無視や2人乗りなど「イエローカード」の交付対象
私たちの生活を便利にしてくれる自転車。
しかし、ルールを守らない人も…。
(長友幸生記者)
「傘を持ちながら、自転車を運転している人がいます。傘差し運転です」
「また、傘を持ちながら、自転車を運転している人がいます」
「イヤホンをしながら自転車を運転しています」
事故につながりかねない、危険な自転車の運転。
「ながら運転」のほか、信号無視や2人乗りなどは「自転車指導警告カード」、通称、「イエローカード」の交付対象となっています。
(宮崎南警察署 中村英和交通課長)
「指導する項目としてみれば、自転車乗りでみれば、並進が多くなっております。イエローカードはあくまでも警告ですけども、あくまでもそれは事故や違反に直結する行為に対してのイエローカードですので、たかがイエローカードと思わずに、しっかりと受け止めていただきたいと考えています」
■多くの違反が青切符の対象に 反則金は5千円から1万2千円程度の見込み
ただ、「イエローカード」は指導、警告にとどまり、罰則を伴うものではありません。
こうした中、自転車の取り締まりを強化しようと改正道路交通法が成立し、「反則金」を科す「青切符」の導入が決定しました。
(宮崎県警察本部交通企画課 佐藤康広調査官)
「今まではイエローカードだったところが、これからは多くの違反が青切符の対象になる」
「青切符」は、信号無視や携帯電話の使用など113種類の違反行為が対象。
反則金は5千円から1万2千円程度となる見込みで、警察庁は警察官の指導警告に従わず違反行為を続けた場合や、車両や歩行者に危険を生じさせた場合などに「青切符」を交付するとしています。