「整う」サウナハットいかが 富山県南砺市城端の今井機業場が商品化、通気性に優れた生地使用

AI要約

老舗生地メーカー、今井機業場が開発した高機能サウナハット「のぼせシラズ」の特長と開発の過程。

同社が新型コロナウイルス禍で開発した快適なマスク「ムレシラズ」との関連性。

デザイン提案者やプロジェクト担当者の情報、サウナー向けのPR活動など。

「整う」サウナハットいかが 富山県南砺市城端の今井機業場が商品化、通気性に優れた生地使用

 老舗生地メーカー、今井機業場(富山県南砺市野口・城端、今井宏社長)は、高機能サウナハット「のぼせシラズ」を商品化した。通気性や吸放湿性に優れた特殊なニット生地を使い、のぼせることなく「整う」ことができる。サウナー(サウナ愛好家)の担当者が試作と着用試験を繰り返し、開発にこぎ着けた。

 今井機業場は、新型コロナウイルス禍の2021年に、蒸し暑い季節でも快適に着用できるマスク「ムレシラズ」を商品化。「シラズ」シリーズの第2弾として、同じ高機能素材を使ってサウナハットを企画した。

 デザインは、22年の産学官連携事業で、富山大芸術文化学部3年だった二上晴君(はるきみ)さん(22)=高岡市=の提案を採用。これをベースに、10回ほど試作を繰り返し、頭にフィットする形に仕上げた。

 プロジェクトを担当した業務課長の松平崇司さん(42)は週1、2度、市内の温浴施設に通うサウナー。「頭を包み込んでくれ、熱さを感じにくい。これで外気浴をするのもお勧め」とPR。市内にはサウナを備えた温浴施設も多く、「地元のサウナや自分の心と向き合う時間を楽しんでほしい」と話す。

 カーキとベージュの2色あり、1枚6980円。フィンランドサウナ協会が定める「サウナの日」の6月8日からクラウドファンディングで取り扱いを始める。