速報「なに撮影するか知らなかった」「とても耐えられない状況」母親起訴内容否認 すすきの殺人

AI要約

2023年7月、札幌のホテルで男性の首を切断し、頭部を持ち去った事件で逮捕された親子3人のうち、母親が初公判を迎える。

起訴状によると、母親は死体遺棄および死体損壊の罪で問われているが、起訴内容を否認。

裁判で犯罪の成立が争点となり、事件の経緯が明らかになることが期待されている。

速報「なに撮影するか知らなかった」「とても耐えられない状況」母親起訴内容否認 すすきの殺人

札幌・すすきののホテルで2023年7月、男性の首を切断し、頭部を持ち去った事件で逮捕・起訴された親子3人のうち、母親・田村浩子被告の初公判がきょう(2024年6月4日)札幌地裁で開かれました。

札幌地裁前には裁判の傍聴券を求めて、多くの人が並びました。

起訴状によりますと、浩子被告は2023年7月、娘の瑠奈被告(30)が殺害し切断した当時62歳の男性の頭部を自宅に隠すことを容認し、頭部を損壊する様子をビデオ撮影するよう瑠奈被告から頼まれ、それを修被告に依頼して遺体の遺棄や損壊を手伝ったとされる死体遺棄ほう助と、死体損壊ほう助の罪に問われています。

午後3時から開かれた1回目の裁判で、検察官が起訴状を読み上げた後、浩子被告は裁判長に認否を尋ねられると、「手助けするつもりは全くなかった」などと起訴内容を否認しました。

続けて浩子被告は、「自宅に頭部があることを知った時には、すでに頭部は浴室にあった」とし、頭部を自宅に隠すことを「容認したことは違います」と話しました。

ビデオ撮影については、「ビデオ撮影を求められたが、何を撮影するかは知らず、助けを求めるつもりで夫に依頼した。容認していない。とても耐えられない状況だった」などと涙ながらに語りました。

この裁判では、頭部を自宅に遺棄し、損壊した瑠奈被告の行為を容認したとされる浩子被告に、「ほう助」という犯罪が成立するかが争点となります。

事件をめぐっては、娘の瑠奈被告が殺人などの罪で、父親の修被告(60)が殺人ほう助などの罪で起訴されていて、今回の裁判で事件の経緯がどこまで明らかになるのか注目されます。