公共施設の補修偽り架空領収書を重ねること20回…公金着服の50代係長を懲戒免職処分 中種子町

AI要約

鹿児島県中種子町で町スポーツ合宿等誘致推進協議会の会計を不正に処理し、公金約155万円を着服した男性係長が懲戒免職処分になった。

元係長は架空の領収書を作成し、20回にわたって不正に着服していたが、全額返済済みで刑事告訴はしないことが決定された。

町はこの不正の事実を把握して教育委員会に移籍した職員が発覚し、指導監督の不適正により処分を下すなど、再発防止に向けた取り組みを行っている。

公共施設の補修偽り架空領収書を重ねること20回…公金着服の50代係長を懲戒免職処分 中種子町

 鹿児島県中種子町は3日、町スポーツ合宿等誘致推進協議会の会計を不正に処理し、公金約155万円を着服したとして、町長部局の50代男性係長を懲戒免職処分にしたと発表した。5月31日付。30日付で全額返済されており、刑事告訴はしない。

 同協議会は町や民間事業者で構成し、町が補助金と負担金の名目で毎年約500万円支出している。町によると、元係長は教育委員会に在籍していた2019~23年度、公共施設の補修と偽って架空の領収書を作成し、計20回着服した。

 24年度に就いた担当職員が支出と補修工事の実態が合わないことに気づき発覚した。元係長は町の調査に「関係者との会食に使った」と話したという。

 町は、指導監督が不適正だったとして当時の社会教育課長を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。北之園千春教育長は、取材に「町民の信頼を損なう事態。本庁舎以外に勤務する職員も多く、公金の取り扱いについて改めて手順の順守を徹底する」と話した。