鴻巣友季子の文学潮流(第13回) 「女性は存在しない」!? メイル・ゲイズ(男性の眼差し)を超えて
ニナ・メンケス監督の最新作「ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー」は映画界における“メイル・ゲイズ”の作り方を解き明かす作品であり、視覚芸術における男性的な眼差しや見方を探求している。
映画史を辿りながら、主体と客体の差別化やフレーミング、カメラムーヴメント、ライティング、ナラティブポジションなどの手法がどのように女性の描写に影響を与えてきたかが解説されている。
ジャッキー・フレミングの絵本『問題だらけの女性たち』や市川沙央の作品を通じて、女性に対する偏見や固定観念がどのように根付いてきたかが考察されている。
![鴻巣友季子の文学潮流(第13回) 「女性は存在しない」!? メイル・ゲイズ(男性の眼差し)を超えて](/img/article/20240507/6639b76970f1a.jpg)