美容師側の本音から見える「白髪がきれいに染まる条件」。ホーム染めとサロン染め、染める時間がないときに使いたいアイテムは?

AI要約

白髪が増えてくるとサロン染めだけでは追いつかないことがある。

ホームカラーを使う際には、明るい髪色を選ぶ場合は注意が必要。

カラートリートメントや1DAY用の白髪染めを活用するとサロン染めまでの期間も乗り切れる。

美容師側の本音から見える「白髪がきれいに染まる条件」。ホーム染めとサロン染め、染める時間がないときに使いたいアイテムは?

 白髪が増えてくると「サロン染めだけでは白髪カバーが追いつかない!」なんて焦ることないですか?「忙しいときはホーム用も使いたいけど、担当の美容師さんが嫌がりそう……!?」、「カラートリートメントしている髪のまま、サロンで白髪染めしてムラにならない?」など、美容師さんに聞きにくい白髪対策について、表参道のヘアサロン「Velvet on the Beach」の桜井章生さんに伺います。

――40代は白髪に悩まされる世代ですが、普段はサロン染めをしている方でも、時間がないときはホームカラーを使いたい人もいると思います。ただ、美容師さんにはそのことを伝えづらい、嫌な顔をされた、という意見もお聞きしますが……。

桜井さん:市販の白髪染めはとても便利だと思うし、忙しいときに使いたいのは当然のこと。ただ、ホームカラーは一般の方でもきちんと染まるように作られているため、黒やダークブラウンがメインです。これらの色は髪の中に色素がしっかり留まる一方で、どうしても髪色が沈みがちになるという特徴があります。もちろん今の髪色が全体的に暗いなら、これらの白髪染めを使っても問題ないでしょう。ただ、最近は白髪=黒染めという枠にとらわれずに、髪色全体を明るく染める方が増えています。

 ――私は普段はサロンでオレンジ系に染めているので、ホーム用を使う場合は色選びが難しいんです。

桜井さん:髪色を明るくされている方の場合は注意が必要です。染めた髪色より暗い色味のホームカラーを使うと、沈んだ色味が髪に残留するので、次にサロンで明るい色を希望してもきれいに染まりにくくなることがあります。このような点から、美容師さんによっては嫌がるのかもしれないですね。

――なるほど! 最近はホーム用の白髪染めでもオレンジやピンク、アッシュなど、色や明るさのバリエーションが豊富になっているなーと感じていたんです。これって、白髪があっても明るい髪色を選択する人が増えているからなのかも!?

桜井さん:確かにそうかもしれないですね。

 ――ホームカラーは色選びさえ慎重にすれば、髪色がプリンになったり、次のサロンカラーがムラになることも回避できそうですね。ところで、サロン染めまで期間があくときのおすすめはありますか?

桜井さん:最近はカラートリートメントや1DAY用の白髪染めマスカラも豊富にそろっていますから、僕としてはこれらを上手に取り入れるほうがおすすめです。サロン染めに影響がほとんどないので、いざサロンで染める際に希望の色で染まりますし、髪や頭皮にも負担が少ないです。

 Salon Data

• Velvet on the Beach東京都渋谷区神宮前5-5-3 メゾン・ダルブル1F

tel. 03-3486-5620撮影/古谷利幸

取材・文/小澤佐知子

構成/國見香