現金で払っただけなのに、「老害扱い」の総攻撃…!障害だらけの電子マネー使わなきゃダメですか?

AI要約

スマートフォン決済のPayPayにシステム障害が発生し、現金を持つ重要性が再確認される。

電子マネーを使わない主義の男性が、家族や孫との関係に悩みを抱える。

現金主義者の男性が電子マネーに抵抗を感じつつも、時代の流れに苦悩する姿が描かれる。

現金で払っただけなのに、「老害扱い」の総攻撃…!障害だらけの電子マネー使わなきゃダメですか?

5月15日、スマートフォン決済のPayPayに、一時的に決済サービスが利用できなくなるシステム障害が発生した。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が語る。

「キャッシュレス化が進むなか、現金を持ち歩かない人も多くなっていると聞きます。ところがこういった事態に陥ると一点、大混乱になるのも事実です。防災の観点からも万が一に備えて、少し現金を持っておくと安心かもしれませんね」。

今回はキャッシュレス化が進むなか、電子マネーを使わないことで妻と娘と大喧嘩になったある男性のお話だ。

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宮本宏さん(仮名・59歳)は、静岡県で会社に勤めている。電子機器全般には疎い方。スマホを買い、使いこなすのがやっとだと話す。

「高校生の孫にいろいろと設定をしてもらってやっと使えるようになったのが、3年ほど前。それ以来、買い替えなどもしていません。電車に乗るときの交通マネーもスマホに入れられると何度も勧められているんですが、なんだか怖くて…」。

結局入れられぬままだそう。

「入れてもらうことはできるんですが、何かあったときに自分でどうにもできないのが怖いんです。ほかの電子マネーも同じ。だから、結局基本は現金で支払いをしています」。

クレジットカードにも懐疑的だ。

「もちろん持ってはいますよ。でもクレジットカードってどうしてもお金を使っている感覚が薄くなる気がして…。使いすぎてしまうのが怖くて、極力使わないでここまできました。妻は新しいものが好きなタイプで、電子マネーも楽々使っています。いつもピッとやっていますよ。確かに便利そうだなとは思いますが、なかなか馴染めません」。

孫からは、お小遣いを電子マネーでせがまれることもあるそう。

「本当は現金で渡したいんですけどね。どうしてもってときは、妻にお願いしちゃってます。後で現金を妻に払うシステム。時代遅れだなとは思っていますが、僕にとってはお金は現金だけ。価値をしっかり噛み締めるためにもそうしています」。

最近妻から電子マネーを強く勧められるらしい。