【美肌の秘訣は“正しい角質ケア”】皮膚科医直伝「目指すべき理想の角質」
夏の終わりに気になる肌のくすみやゴワつき、ザラつきについて、肌の健康と美しさを保つためには剥くよりも育てることが重要であることを解説。
角質とは肌の表面を覆う角質細胞のことであり、健康な角層の特徴や理想の角質状態について詳しく述べられている。
肌のキメや水分バランス、健康な角質細胞の育成がキレイな肌の秘訣であることが強調されている。
くすみやゴワつき、ザラつきが気になる夏の終わり。不要なものをオフすればいいと思っている人、ちょっとお待ちを。美肌の秘訣は、“剝く”より“育てる”ことにあるんです!今回は、理想の角質状態を詳しく解説。
教えてくれたのは…
髙瀬聡子先生
ウォブクリニック総院長・皮膚科医
角質とは、肌の表面を覆っている角質細胞のことで、角層とはその角質細胞の重なりのこと。わずか0.02mmしかないけれど、肌の健やかさはもちろん、見た目の美しさを左右する大事な部位!
薄くても厚ぼったくても“いい角層”とはいえません
ゴワゴワして毛穴に角質が詰まっている キメが流れて皮丘と皮溝の高低差がない 角質が薄く乾燥している 角層の厚みにムラがある 赤みがあって刺激を感じやすい Oh!
髙瀬先生
角層は薄くなりすぎても、不要な角質が蓄積して厚くなりすぎても、肌にとってはいい状態とはいえません。角層は肌内部の水分保持やバリア機能を担っているので、薄すぎれば刺激を受けやすく乾燥もしやすくなります。逆に厚くなりすぎれば、毛穴詰まりやニキビなどの原因にも。
テカテカ・ゴワゴワしていない、キメの整った均一肌が理想
キメが三角形の整っていて皮丘と皮溝がくっきり 表面が均一で色ムラがない 角層に適度な厚みがある 肌トラブルがなく水分をキープして潤っている NICE!
髙瀬先生
健康な角質細胞が育っている肌は、皮溝が深く皮丘はふっくらとしていて、大きさや密度が均一に分散しているため、キメが整って見えます。表面がなめらかなので化粧ノリもいいんですよね。でも加齢などが原因でキメが乱れてしまうと、質感が変わり、潤いを保ちにくくなります。
撮影/水野昭子(人物)、伊藤泰寛(静物) モデル/軍司由稀(VOCEアンバサダー) イラスト/Ayumi Nishimura 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子 写真提供/shutterstock
Edited by 野崎 未来