大人気!ハリー・ウィンストンの「リリークラスター」で考える ダイヤモンドコーデの正解

AI要約

日本人はダイヤモンドが好きであり、世界でも詳しい。デ・ビアスのキャンペーンによって日本でダイヤモンドの人気が広まった。また、4Cという評価基準が普及し、ダイヤモンドの信頼性が高まった。

天然ダイヤモンドを選ぶ際には信頼できるトップジュエラーを選ぶことが重要。最近は合成ダイヤモンドの技術も進化しており、注意が必要である。

トップジュエラーは品質だけでなく倫理的な観点にも配慮しており、紛争ダイヤモンドの排除や環境問題に取り組んでいる。

大人気!ハリー・ウィンストンの「リリークラスター」で考える ダイヤモンドコーデの正解

日本人は老若男女を問わず、ダイヤモンドが好きだ。そして、世界からも驚かれるほど詳しい。宝石業界にいるわけでもないのに、多くの人が「4C」という言葉を知っている。そんな国は、おそらく日本くらいだろう。

この状況をつくったのは、ダイヤモンド原石供給会社の世界大手「デ・ビアス」。1964年の東京オリンピックを見て日本の復興のスピードに驚き、新たな市場として可能性を見いだしたといわれている。3年後、デ・ビアスは日本でダイヤモンド・エンゲージメントリングのキャンペーンを開始。キャッチコピー「A Diamond is Forever」は、「ダイヤモンドは永遠の輝き」と訳され、婚約の際に指輪を贈る欧米の習慣は、日本でも瞬く間に広まっていった。

同時に、GIA(米国宝石学会)によるダイヤモンドの品質評価国際基準「4C」の訴求活動も展開された。4Cとは、Color(カラー/色)、Clarity(クラリティ/透明度)、Cut(カット/研磨)、Carat(カラット/重量)のことで項目ごとにグレードが定められている。

これを広めるため、宝飾店にはパンフレットなどが置かれ、各種の媒体で広告も掲載された。今も多くの宝飾ブランドのブライダルカタログには4Cの解説がある。普通の人には判断が難しい宝石の価値をわかりやすく示す4Cが、ダイヤモンドの信頼性を高める一助となったことは間違いない。

ダイヤモンドは長く信頼を積み上げてきたトップジュエラーで選ぶのがおすすめだ。その理由の1つは、「天然ダイヤモンド」しか扱っていないという点だ。驚く人もいるかもしれないが、今、世の中には天然ではないダイヤモンドが増えている。「ラボグロウンダイヤモンド」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 装置で人工的につくられた合成ダイヤモンドのことで、化学組成や結晶構造は天然と同じ。だから「偽物」というわけではない。

合成ダイヤモンドは昔から存在したが、最近では鑑定師でも簡単に看破できないほどクオリティーが向上している。大きなダイヤモンドには鑑別書が付くが、小さな石には一般的にそれがない。なので、天然ダイヤモンドにこだわるのであれば、信頼のおけるジュエラーで選ぶほうが安心だ。

トップジュエラーの多くは、用いるダイヤモンドを上位グレードに限定している。例えば、ダイヤモンドジュエラーとして名高い「ハリー・ウィンストン」の場合、婚約指輪などに用いられるソリティアリングは、カラーグレードが最高位のDからFまで、クラリティは最高位のFLから、10倍ルーペで内包物がなんとか確認できるVS2まで。それ以外のジュエリーに用いるダイヤモンドに関しても、もちろん社内に厳密な規定があり、入念な品質チェックが行われたうえで製品化されている。

近年、宝石の出所への倫理的関心が高まっている点も見逃せない。トップジュエラーは率先して、紛争ダイヤモンド(紛争当事者の資金源となるもの)の排除や採掘地の環境・労働問題の改善への取り組みを開示しており、「誰かを不幸にした宝石を身につけたくない」と考える人には判断材料の1つになるだろう。