「PEのここがダメ」「僕はナイロン派」「一体なぜ…?」ショックリーダーの選び方をプロが解説したら超わかりやすかった! ナイロン・フロロ、長さ、太さetc…

AI要約

PEラインにはリーダーが必要で、フロロとナイロンの2種類がある。使い分けや直線強度など、それぞれの特徴を解説。

フロロラインは感度が高く水に沈みやすく、結束強度が出にくい。一方で、吸水性が無く直線強度はナイロンよりも弱い。

ナイロンラインは伸縮性が高くショック吸収性があり、比重が低く浮く。結束強度が出やすいが吸水性があり、時間が経つと強度が落ちる。

「PEのここがダメ」「僕はナイロン派」「一体なぜ…?」ショックリーダーの選び方をプロが解説したら超わかりやすかった! ナイロン・フロロ、長さ、太さetc…

シーバスフィッシングでメインに使用される釣り糸がPEライン。PEにはリーダーと呼ばれるラインを結束して使うのが一般的だ。リーダーはフロロラインとナイロンがあるが、これはどのように使い分けたらいいのだろうか? そしてその太さを選ぶ基準は? シーバスのプロアングラーの安田ヒロキさんが徹底解説!

安田ヒロキ/元・アウトドアショップの店長。東京湾をホームに河川や港湾、干潟、磯などあらゆるフィールドを得意とするシーバスプロアングラー。自身の豊富な経験値を活かし、ルアーブランド「LEGARE(レガーレ)」を立ち上げる。

PEラインに接続するリーダーの、フロロとナイロンの使い分け、そして長さや太さについて、安田ヒロキさんが解説。そもそもなぜPEにはリーダーが必要なのか? それは、PEラインは複数の原糸を撚り合わせた構造で、細さを維持したまま直線強度を高くできる反面、擦れに弱く、瞬間的な衝撃に弱いからだ。PEラインを直結で使うと、フッキングした瞬間に切れたり、ファイト時に魚にラインが当たって擦れて切れる、ということが発生する。それを防ぐために、PEの先端にリーダーを結束して使うのだ。

リーダにはフロロとナイロンの2種類があり、それぞれ特徴がある。

フロロラインは、耐摩耗性に強く、伸びにくい性質があるので感度が高い。そして、比重が高く水に沈みやすい。その性質を生かして、デイゲームでバイブレーションを深いレンジで引いてきたい場合などに効果的だ。結束強度は、フロロの硬い性質が邪魔をしてやや出にくい。滑りやすいのでFGノットなど編み込み系のノットがすっぽ抜ける、ということも起こりやすかったりもする。フロロラインは吸水性がなく、吸水による劣化がないのも特徴である。また、フロロラインは強いイメージがあるが、直線強度に関してなナイロンに劣る。

ナイロンラインは、耐摩耗性・感度はフロロに劣るが、伸縮性が高くショックを吸収してくれる。そして、比重は低くく、水に対して浮くのでトップウォーターの釣りにはとても使いやすい。柔らかい特徴があるので、結束強度は出やすい。ノットのすっぽ抜けが起こりにくく、ビギナーでも結びやすい。吸水性があるので、水で劣化しやすい。時間が経つと極端に強度が落ちるので、釣行後はリーダーを結び変える必要がある。安田さんは、1日の釣行なら午前と午後でを結び変えるくらい、ナイロンリーダーの場合は気を使っている。直線強度は、伸びてショック吸収してくれる分、フロロラインよりも優れる。

【フロロラインの特徴】

耐摩耗性が高い

伸びにくい

比重が大きい

結束強度が出にくい

吸水性は無い

直線強度はナイロンより弱い

【ナイロンラインの特徴】

耐摩耗性はフロロに劣る

伸びるためショック吸収性が高い

比重が低く浮く

結束強度が出やすい

吸水性が高い

伸びやすいので直線強度が出る