台風接近や予測不可能なゲリラ雷雨、地震……飛行機の「欠航」はスピード勝負で予定変更を!

AI要約

夏の旅行で気を付けたいのは自然災害に関する注意点。台風、ゲリラ雷雨、地震などに備える必要がある。

台風による飛行機の運航への影響。便の変更やキャンセルが必要な場合、早めの対応が求められる。

線状降水帯やゲリラ雷雨の影響も注意が必要。予測困難な状況でも素早い行動が重要。

台風接近や予測不可能なゲリラ雷雨、地震……飛行機の「欠航」はスピード勝負で予定変更を!

夏の旅行で気を付けたいのは例年の「台風」、そして近年は「ゲリラ雷雨」、最近はやや大きめの「地震」が続き、お盆前には南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出されるなど自然災害とそれに関するニュースがよく目につく。いずれの事態もできる限り、事前に「備える」に越したことはない。

台風は毎夏、お盆を過ぎた頃からよく発生し、台風の進路上または影響が及ぶ場合など、飛行機は運航予定の便が次々欠航となる。特に、沖縄方面だと本州のような陸路の迂回ルートがないため、空路がいったん止まると多くの旅行客が現地で足止めされる。

その際、搭乗予定の便の変更や取り消し(キャンセル)だけでなく予約済みのホテルやツアー、レンタカーなどについても対応に追われる。繁忙期の場合、沖縄便などは予約でほぼ満席で、変更可能な便が数日後というのも珍しくない。欠航便が増えると空港近くのホテルもすぐ埋まり、空港内で一夜を明かす事態にもなりかねない。

台風の影響を受けそうな場合、航空会社は公式サイトの「運航の見通し」などで、前日などに対象便を発表する。搭乗予定の飛行機がその対象便であれば、航空券はどの運賃でも変更やキャンセル時の手数料が「無料」になる。

加えて、便の変更は「早い者勝ち」で、「台風が来る前に早い便に変更する」「台風が通り過ぎるのを待ってホテルを延泊予約する」など、変更にいち早く動くスピード感も求められる。

なお、空港にある航空会社のカウンターは長い列となり、待つのに数時間かかることも。近年、航空会社はWeb上で自ら変更できるサービスを提供している。これを使いこなせると強い。

近年、線状降水帯やゲリラ雷雨が全国的に頻発している。大雨では飛行機の運航に支障がなくとも、雷が発生すると空港での地上作業が一時停止するため、遅延や欠航につながる。

2024年8月7日夜に起きた羽田空港の雷雨による影響は、まだ記憶に新しい。落雷の恐れで、スタッフの安全確保のため航空機への給油や駐機場への誘導など一連の作業が約2時間にわたって停止した。

1日に運航便が片手で数えるほどしかない地方空港であれば影響は少ない。しかし、羽田空港は“世界きっての混雑空港”だ。4本ある滑走路は朝から晩まで離着陸が絶え間なく続くため、大幅遅延や欠航する便が続出した。

到着便の多くが羽田空港付近の上空をしばらく旋回後、燃料不足の懸念で関西国際空港や中部国際空港へダイバート(目的地外着陸)したり、出発空港へ引き返したりした。

空港からホテルや自宅への移動手段が車であれば深夜でも移動できるが、公共交通機関が動いていない場合は朝まで待つしかない。実際、先の羽田空港では非常用の飲料水や毛布などが空港側から配布され、多くの人々が空港内で一夜を明かした。

線状降水帯、ゲリラ雷雨は予測しづらい。それでも現状をいち早く把握し、「到着が深夜になりそうなら空港周辺のホテルを確保する」「新幹線や高速バスなど陸路での移動に変更する」など、素早く行動に移すのは、台風の時と変わらない。