30歳で「年収400万円」です。最近周囲から「結婚しないの？」とよく聞かれますが、収入も低いですし“メリット”を感じません。実際、結婚にメリットはあるのでしょうか…？

30歳くらいになると、自分としては独身生活が気に入っていても、周りから「結婚しないの？」と言われることが増えてきがちです。

そうした際に、30歳で年収400万円ほどの場合、「収入も低いし、結婚にメリットも感じないけど、結婚したほうがよいのか？」と悩む人もいるかもしれません。

本記事では、結婚と独身双方のメリットを挙げつつ、どのようなケースで結婚をすべきなのか解説します。

今回のケースで、「収入が低いから結婚はできない」と思っているなら、その認識は間違いです。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は25～29歳では389万円、30～34歳では425万円です。

30歳で年収400万円の場合、同年代の中では決して低い年収水準ではないため、「収入が低いため結婚はできない」と考える必要はないでしょう。

現在独身の場合、結婚生活のメリットがよくわからないかもしれません。ただ、結婚にはさまざまなメリットがあります。いくつか例をみていきましょう。

結婚は大切な人とするものです。大切な人と家族になり、2人で支え合える生活は幸せを感じられるでしょう。周囲の人から「カップル」から「夫婦」となり認められることに喜びを感じる人も少なくありません。

楽しいことや悲しいことも常に2人でシェアすることで、楽しさは2倍、悲しさは半分にできるような場合もあります。

また、結婚には金銭的なメリットもあります。共働きであればそれぞれが収入を得るため、世帯収入がアップし、経済的な安定が期待できます。仮にどちらかがなんらかの事情で収入を得られなくなっても、世帯の収入がゼロにはならないため、リスクヘッジにもつながるでしょう。

結婚するとよいことも多くありますが、独身にも結婚とは異なるメリットがあります。

独身最大のメリットといえるのは、何事も自由な点です。独身であれば、どこに住もうが、なににお金を使おうが、晩御飯になにを食べようが、すべて自分次第です。配偶者に気を遣わずにすみ、自分自身のことに責任を負えば良いのです。キャリアについても転職や留学など好きにでき、自分の人生を自由に進めることができます。

また、自由な時間が多く、友人など周囲の人との関係性を保ちやすいでしょう。結婚をすると家族と過ごす時間が増え、友人との時間が以前よりも少なくなりがちです。独身であれば、時間は好きに使えますので、友人との時間を減らさずにすむでしょう。

結婚と独身にはどちらにもメリット・デメリットがあります。30歳で年収400万円の場合、年収が低いわけではなく、結婚は自分と相手次第ともいえます。

結婚は無理にする必要はありません。メリット・デメリットを考慮に入れつつ、基本的には自分の希望に沿った選択をすべきでしょう。

出典

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査－調査結果報告－

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー