ママたちの真夏を“圧倒的主役”感で彩る『赤リップ』4選|VERY
赤い口紅を取り入れた夏のオシャレを楽しむためのコスメ選びのポイントを紹介。
赤リップの魅力と使い方、おすすめアイテムを具体的に紹介。
赤い口紅の持つパワーと主役感を体験し、自信を取り戻す方法について考察。
服とコスメをこよなく愛するママライター・遠藤彩乃さんが、“時短”と“洒落見え”を軸に導き出したコスメ最適解を紹介。今回は、真夏のオシャレに似合う赤リップをお届けします!
Tシャツ・デニムスタイルの彩度を上げる赤い口紅で人生の主役感を楽しみたい!
赤い口紅を語る上で不可避なディオール。ルージュディオール777か、フォーエヴァーの647か迷いに迷い、アイコンカラーの999を。ヘルシー肌の母(67歳)も、色白肌の妹(35歳)も似合うニュートラルな色味。ルージュ ディオール フォーエヴァー スティック 999 ¥5,940(パルファン・クリスチャン・ディオール)
リップクリーム感覚で気軽に使える高コスパ。透け感のあるフレッシュなマット具合が夏にぴったり。デニムのポケットに入れておきたい。デイジードールマット リップスティック P-01 ¥1,650(クラブコスメチックス)
ホイップクリームのように軽いテクスチャでぼかしやすさは随一。こゆびアプリケーターなる小回りの利く塗り口も秀逸。ルージュ アンリミテッド キヌクリーム KC RD 176 ¥4,950(シュウ ウエムラ)
繰り出しペンシルタイプでラフに塗っても口角まで届きやすい設計。マットなのに潤う数少ないリップ。ペタルソフト リップスティック クレヨン 381 ¥4,180(ローラ メルシエ ジャパン)
AYANO’s POINT
□ 肌がきれいに見える、ニュートラルな発色
□ 細めの塗り口で鏡いらずの使い勝手
□ テカリとツヤの間の夏肌をマット質感で品よくシフト
韓国ドラマ界の奇才、脚本家のキム・ウンスク氏の紡ぐストーリーはいつだって妙齢の女性の心を鷲摑んで離さないのですが、近作の「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」で多分一生忘れないだろうな、という場面に出会いました。
我が子を思う薄幸なおばさんが「来世では赤い口紅を塗って革ジャンを着たい」という願いを会話の流れで告白すると、主人公が「赤い口紅なら今世でも塗れます」と断じ、後日、一本のルージュを彼女への荷物に同梱。物語の終盤、すっぴんにひっつめ髪、地味服のおばさんが温存していたその紅を引くと、途端に顔色が戻り希望と生命力が瞳に宿る…何度見ても胸が熱くなる展開です。
その感動を紐解くと、赤いリップを塗ることって“私だ”と手を挙げることに近いのかなと気づきました。勇気がいるけれど、一度ステージに上がってしまえばもうこっちのもの。
印象をイメージ化する強い色を味方につけて物理的に目立てば心は後からついてくる!唇が派手な分他を削ぎ落とす計算が必要なところ、いつもの“結果シンプル”な夏のTシャツスタイルが後付けで効果的な衣装になるのも、全身を俯瞰して足し引きする余裕のないママ向きです。
思い入れの強いアイテムで選定に苦しみましたが、こういうテーマなので赤らしい赤をチョイス。どれもマットでさっと直塗りして輪郭を指でぼかし、ついたものは頰に伸ばし薄いチークに。バッグに一本、一歩前に出たいときに塗ってほしいです。“あれ、革ジャンも今世で着られるよな?”という些細な疑問がどうでもよくなるほど、圧倒的主役になれるはずです。