【アンケート】子どもが浪人生に…かかる費用はいくら? 「先輩」保護者に聞いた

AI要約

大学受験で浪人する場合の費用について、アンケート調査結果から浮かび上がった事実を紹介。

浪人生のほとんどが予備校や塾を利用し、年間の平均的な費用は120万~140万円に上ることが明らかに。

予備校・集団塾、個別指導塾、オンライン授業のそれぞれの形態別でかかる費用の相違や特徴についても言及。

【アンケート】子どもが浪人生に…かかる費用はいくら? 「先輩」保護者に聞いた

大学進学に必要な資金の準備はできていても、浪人する場合の費用までは想定していない家庭も多いのではないでしょうか。浪人をしたことがある子をもつ保護者約300人を対象にしたアンケート調査から、実際にかかった費用の内訳や金額が見えてきました。

浪人するとしたら、どのような生活を送り、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。学習塾検索サイト「塾選」が、大学受験で浪人したことがある子をもつ約300人の保護者にアンケートしたところ、9割近くが予備校や塾などを利用したと回答。そのうち約8割は週5日以上通塾し、残りの2割は週に1~4日利用したと回答しました。

予備校や塾にかかった平均的な費用は、年間で120万~140万円。内訳は授業料が90万円 、入学金が10万円 、季節講習費(春・夏・冬含む)が20万~40万円でした。

指導形態別の平均的な費用

●予備校・集団塾:126万~146万円(内訳:授業料96万円+入学金+季節講習費)

●個別指導塾:82万~102万円

(内訳:授業料52万円+入学金+季節講習費)

●オンライン・映像授業:54万円

(内訳:授業料のみ。入学金や季節講習費はなし)

「塾選」調べ

指導形態別でかかった費用は、浪人生の8割以上が利用する予備校・集団塾が最も高く、年間で120万円以上かかっていました。

塾選の編集デスク、佐藤圭太さんはこう話します。

「予備校・集団塾は志望校受験に必要な科目の授業をパッケージにしてコースを設定していることが多く、高校のように毎日朝から夕方まで授業を受けることができますが、そのぶん授業料は高くなりがちです。また、アンケートの自由記入欄には、『予備校のオプションの講座を追加して費用がかさんだ』というコメントが目立ちました。多くの予備校が受験直前対策講座や志望学部別対策講座、有名講師による講義などさまざまなオプションを設けていて、夏期講習や冬期講習も別料金です。1講座1万~2万円でも、受けたい講座を次々受講すると費用は増えて、すぐにトータルで100万円を超えます」

一方、個別指導塾はマンツーマンで自分に合った指導を受けることができるだけでなく、授業の取り方の自由度が高いことがメリットです。科目を絞り込めば授業料を抑えることができます。

「アンケートでは、個別指導塾の費用は予備校・集団塾よりも低く抑えられていました。これは、受講する科目数を抑えているからだと考えられます。個別指導塾も科目数を増やせば、当然費用は高くなります」(佐藤さん)

映像授業(オンライン)で学ぶ予備校や塾は、入学金がかからない場合が多いようです。通塾制の予備校・塾よりも運営コストがかからないぶん、授業料はもともと低めに設定され、通年で授業をしているので、季節講習分の追加費用もかからないケースがほとんどです。