篠原ともえが、世界的な広告賞「ニューヨーク ADC賞」で入賞!

AI要約

篠原ともえが昨年秋に八王子芸術祭に出品した、「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」というバッグが、第103回ニューヨークADC賞「The ADC Annual Awards」でMeritを受賞。

このバッグは高尾の間伐材から作られ、高尾山で無料配布されたアートプロジェクト作品で、オーバーツーリズムへの警鐘を鳴らす一環。

ニューヨークADC賞は世界最古の広告デザイン賞で、作品はグローバルに評価された。

篠原ともえは、地元の間伐材を再生しバッグに再利用することで環境保護意識を高めようとする新たな挑戦に成功。これまでも賞を獲得している。

バッグの制作を通じて、地域の林業と連携し、貴重な木材を再生させ、デザインに生かした。

篠原ともえは、デザイナーとしての役割を重んじ、伝統の橋渡しをすることを大切にする。今後もデザインやアートを通じて世界へ魅力を発信していく意向。

地元の賛同や協力を得ながら、価値あるプロジェクトを実現し、環境保護や新たなアイデアの実現に取り組んでいる。

篠原ともえが、世界的な広告賞「ニューヨーク ADC賞」で入賞!

篠原ともえが昨年秋に八王子芸術祭に出品した、高尾の間伐材から生まれたバッグ「CLEAN HIKES, GREEN PEAKS MT. TAKAO」が、国際的な広告賞である第103回ニューヨーク ADC賞「The ADC Annual Awards」にてMeritを受賞。

受賞作となったバッグは、東京都八王子市の高校でデザインを学んだ篠原ともえが、八王子芸術祭からのオファーを受けて取り組んだアートプロジェクト作品。森を豊かに育むため定期的に実施され生み出された間伐材を活用し、高尾の杉を手すき和紙の製法で紙へと再生。それらひとつひとつを手作業で縫製し、トラッシュバッグを完成させ、2023年初開催された「八王子芸術祭 Journey 自然に潜む美しさを探る旅」にて高尾山山頂で無料配布した。

高尾山は2007年にミシュラングリーンガイドで三つ星を獲得した東京の観光名所。国内外からハイキングや登山を楽しむ人々で賑わい、年間およそ250万人以上が訪れる。一方で、オーバーツーリズムによる景観・自然環境保護意識の低下、とくにゴミ問題が大きな課題となっていることもあり、その解決に向けた啓蒙活動のひとつとして、トラッシュバッグを制作した。

今年で第103回目を迎えたニューヨークADC賞は、世界でもっとも古い広告デザインの国際賞。グラフィックデザイン、イラストレーション、出版、広告、写真など、さまざまな分野のクリエイティブな才能と画期的な作品を表彰するグローバルなアワードであり、今年は62カ国から11,309作品がエントリーされた。Meritは金・銀・銅に次ぎ審査評価の高い作品が対象とされ、363作品が選出されている。篠原ともえの当アワード入賞は2022年「THE LEATHER SCRAP KIMONO」(銀賞・銅賞)以来。

このバッグに込められた「クリーンな登山が、美しい高尾山を守る」というメッセージ、高尾山の間伐材を再生・再利用することで高尾へ還元するという篠原ともえの想いと、知られざる林業の課題を独自の技巧で解決へと導く新たな挑戦が、この世界的な広告賞でも評価されたのだ。

間伐された木は処理に手間がかかるなどの理由から、森にそのまま放置されることも少なくないと知り、「貴重な木々を再生させ還元する」という考えをもとに、地域の林業に協力を仰ぎ、間伐された高尾の杉を入手。手すき和紙の製法で紙へと再生させ、余りが出ないよう四角いトラッシュバッグ型にデザイン。

「10代の多感な時期に八王子市のデザイン科のある高校へ通っていました。この地域から感受したインスピレーションを元に、いまの私だからこそ提案できるプロジェクトを、自身のデザインチームとともに考案しました。実現にあたっては、地元林業の方にも多大なご賛同とご協力をいただきました。ものを形にするだけでなく、こうしたかけがえのない伝統の橋渡しをすることも、私たちデザイナーの責務だと思っております。今後もデザインやアートの力を信じ、世界へさまざまな魅力をお届けできるようこれからも精進してまいります」と篠原ともえはコメントを寄せる。