「不妊症の原因は女性だけじゃない」婦人科医が語る“パートナー2人で検査を受けるべき理由”

AI要約

不妊症とは、定期的な性交渉があるにもかかわらず1年以上妊娠に至らない状態で、カップルの約15%が不妊の問題を抱えている。

不妊症の原因は男性にも女性にもあり、年齢が重要であり、女性は35歳を過ぎると妊娠能力が低下し、男性も年齢とともに精子の数や運動率が下がる。

女性の妊娠には年齢が大きな影響を与えるのは、生まれた時点で一生の卵子が決まっているためであり、卵子は年齢とともに劣化していくため、妊娠率の低下や流産率の上昇が起こりやすくなる。

「不妊症の原因は女性だけじゃない」婦人科医が語る“パートナー2人で検査を受けるべき理由”

「不妊症」と聞くと、何か特別な病気のようなイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。しかし、じつはカップルの約15%が不妊の問題を抱えていると言われています。今回は、不妊症の原因や検査方法について、「mimiレディースクリニック三越前」の干場先生に解説していただきました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

編集部:

不妊症とはなんですか?

干場先生:

「定期的な性交渉があるにもかかわらず、1年以上妊娠に至らない状態」を不妊症と言います。世界保健機関(WHO)のデータによると、「世界中のカップルの約15%が不妊の問題を抱えている」とのことです。

編集部:

なぜ、不妊症になるのでしょうか?

干場先生:

原因は様々ですが、まず知っていただきたいのは、不妊は決して女性だけの問題ではない点です。女性に原因がある場合と男性に原因がある場合は、ほぼ同じくらいの割合と言われていますし、双方に原因がある場合や原因がわからないこともあります。

編集部:

男性にも問題があるかもしれないのですね。

干場先生:

はい。また、「年齢は関係ない」「実年齢より若く見られることが多いから大丈夫」と考える人もいるかと思いますが、これは誤解です。実際のところ、女性の妊娠能力は35歳を過ぎると徐々に低下し、38歳をすぎるとその傾向が顕著になります。さらに、男性も年齢に伴って精子の数や運動率が下がることもあるので要注意です。

編集部:

なぜ、女性の妊娠に年齢がそこまで影響するのですか?

干場先生:

女性は、生まれた時点で一生分の卵子がすでに作られているからです。どんなに見た目が若々しくても、どれほど健康的な生活をしていても、卵子が新しく作られることはありません。卵子は年齢とともに徐々に劣化していきます。そうなると妊娠率の低下に加えて、妊娠後の流産率も高まってきてしまうのです。