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今は空港や美術館にも 知っていますか?たかぶった感情を落ち着かせる小さなお部屋の存在
介護福祉士が語る、カームダウンスペースの大切さ
自身の経験を通じて、他人への思いやりを示す
日常の中でさりげない思いやりを大切に
![今は空港や美術館にも 知っていますか?たかぶった感情を落ち着かせる小さなお部屋の存在](/img/article/20240630/6680dedd99e14.jpg)
介護の現場で出会った人から「幸せになる方法」を教わった、と語る介護福祉士でイラストレーターの高橋恵子さん。今度はあなたに、イラストと言葉でメッセージを届けます。
「カームダウンスペース」または「クールダウンスペース」と呼ばれる
小部屋をご存知でしょうか?
認知症や発達障害、自閉症がある人たちが、感情がたかぶるなどした場合、
落ち着けるために設置された空間です。
最近では、空港や美術館など公共施設での設置が増えてきました。
私自身、感覚過敏があるため、
大きな音を聞いたり、突然照明を落とされた場合などは、直後には感情がたかぶり、
その後の数日は、記憶や方向感覚、睡眠にも混乱が続きます。
そんな特性を持っているので、カームダウンスペースを見つけると、
その時は利用はしなくても、なにかあれば使わせてもらおうと、気持ちに余裕が生まれます。
そしてじつは、駅や町なかのベンチにも、
同じような安心を感じ、実際に助けられています。
カームダウンスペースやベンチに共通するのはきっと、
困っているかもしれない誰かへの思いやり。
せめて私も、誰かから手渡されたこのさりげない思いやりを、
少しは返していけるような日々を送りたいものです。