バブル期の豪華さ残す「あべのベルタ」に活気復活 レトロビル商店街 大商がイベント

AI要約

大阪市阿倍野区にあるあべのベルタで開催された「レトロビル商店街フェスティバル」が大成功を収めた。

イベントでは昭和歌謡やファッションショーなど様々な催しが行われ、多くの人々が楽しんだ。

大阪商工会議所はレトロビルの活用を推進し、今回のイベントもその一環として位置づけられている。

バブル期の豪華さ残す「あべのベルタ」に活気復活 レトロビル商店街 大商がイベント

昭和62年に再開発ビルとして建設された大阪市阿倍野区の複合施設「あべのベルタ」で23日、ビルのレトロな魅力を発信する「レトロビル商店街フェスティバル」が開かれた。シャンデリア風の照明などバブル期の豪華な内装が残る館内では、昭和歌謡のステージやファッションショーといった多様なイベントを展開。終日多くの人であふれかえり、かつてのにぎわいが復活した。

大阪商工会議所は、高度経済成長期からバブル期にかけて建設されたビル内の商店街に、「レトロビル商店街」として注目している。にぎわいを創出しようと支援に乗り出しており、今回のイベントもその一環。あべのベルタの店舗関係者と協力し、ビルの1階から地下2階までを使った大型イベントを始めて開催した。

この日は若者向けの洋服店によるファッションショーから昔懐かしい昭和歌謡のコンサートが開かれたほか、雑貨などを手作りできる体験型のワークショップを開催。親子連れや若者など幅広い年齢層が訪れ、思い思いに楽しんだ。

イベントを企画した1人、エスニック料理店「わのわカフェ」の店長、阿部未奈子さん(47)は「イベントを機にベルタに来てもらえるようなきっかけづくりを展開していきたい」と意気込んだ。

大阪商工会議所の担当者は「市内にはたくさんのレトロビルがあり、ポテンシャル(潜在力)がある。今回の成功をほかの商店街にも生かしたい」と話していた。(清水更沙)