小学生のムダ毛、「脱毛したい」と言われたらどうしたらいい? 皮膚科医に聞く、気持ちの受け止め方と脱毛方法

AI要約

ムダ毛処理に関する子どもへのアドバイスについて、ホルモンの影響や遺伝、処理方法などが解説されています。

子どもからの相談を真剣に受け止め、軽んじない姿勢が重要であり、保護者とのコミュニケーションが大切だと伝えられています。

医療機関での脱毛を含む脱毛方法や、生理前の脱毛についての注意事項が述べられています。

小学生のムダ毛、「脱毛したい」と言われたらどうしたらいい? 皮膚科医に聞く、気持ちの受け止め方と脱毛方法

  ムダ毛を気にする小中学生が増え、さらに低年齢化しています。小学生でもムダ毛を処理していいのか、適切に処理するにはどうしたらいいのか、慶應義塾大学病院皮膚科専任講師で、子どもの医療脱毛などに詳しい大内健嗣(たけし)医師に聞きました。

――体毛の濃さは遺伝するのでしょうか?

 男女関係なく、親の体毛が濃ければ子どもも濃くなる可能性が高いです。ただし、体毛の濃さはホルモンの影響を受けます。特に小学校高学年から中学生くらいの女子は、ホルモンの影響で一時的に体毛が濃くなることがあります。両親ともに体毛が濃くない場合は、第二次性徴が終わると徐々に薄くなっていく傾向があります。

――子どもから「ムダ毛が気になる」「脱毛したい」と言われたら、どうすればいいですか?

 大事なのは、「ムダ毛があるのは当たり前のことだから」などと言って、子どもからの相談を軽んじないことです。保護者世代が小学生だったころの常識と今の小学生の常識は違います。本人は気にしているわけですから、軽くあしらわれてしまうと「自分のことを大事に思ってくれていない」と感じてしまうかもしれません。「いずれ薄くなるかも」と言われても、本人は“今”気にしているわけですから、悩みが解決するわけではないのです。親に隠れて自己流で処理してしまい、肌を傷つけてしまうことも考えられます。

 まずは、この記事のような脱毛に関する情報を本人に見せる、かかりつけの皮膚科で相談するなど、保護者の考えだけを伝えるのではなく、客観的な意見を聞いて親子で考えることが大事だと思います。

――子どものムダ毛処理には、どの方法が向いていますか?

 ムダ毛を処理する方法には、大きく分けて医療機関やエステサロンで脱毛する方法と自分で処理するホームケアがあります。医療機関でのレーザー脱毛は、治療を繰り返す必要はありますが、脱毛が完了すれば、その後は基本的には生えてきません。ただし、女子の場合、生理が始まる前に脱毛すると、ホルモンの関係で再び生えてきてしまうことがあります。