「実家の片づけ」は3ステップでスムーズに。親が納得して手放せる仕組みをつくる

AI要約

実家の片づけをスムーズに進めるための3ステップを紹介。

最初に家全体の間取り図を作成し、片づける順番を決める。

物を整理する際は「いる」「いらない」「迷い」「思い出」に分類する。

「実家の片づけ」は3ステップでスムーズに。親が納得して手放せる仕組みをつくる

なかなかスムーズに進まない「実家の片づけ」。3ステップで、親も子も納得して片づけられる手順やコツを紹介します。教えてくれたのは、親世代の片づけの現場にも数多く立ち会ってきた、日本清掃収納協会会長で片づけのプロ、大津たまみさんです。

まずは家全体の間取り図を書き、片づける順番を決めます。

「1つ1つ片づけていくことで成果を感じられ、継続しやすくなります」(親世代の片づけのプロ・大津たまみさん、以下同)

大きめの紙に間取り図を書きます。

「外の車庫や屋根裏の物置などもある場合は書き入れて。ものがある場所をすべて把握します」

親と相談しながら、片づけの優先順位を決めます。

「片づけに積極的な人が、自分1人で決めやすい場所から始めるといいでしょう」

間取り図は片づけを手伝う子どもが書くのがおすすめ。

「家全体を客観的に把握でき、進行がスムーズに。面倒なら、家を建てたときの間取り図を使っても」

たとえば、母と片づける場合を考えてみましょう。自分のものが実家に残っているなら、まずはそこを片づけて。次に母が自分で判断できる、母の部屋やキッチンなどに着手。家族で使うリビングなどは、片づけに慣れてからがおすすめ。

棚や引き出しごとにものをすべて出し、「いる」「いらない」「迷い」「思い出」に分類。大きなシートにテープをはって4分割すると、行いやすいです。

・「いる」に分類するのは、今使っているものや、近い将来に必ず使うもの。1年以内に使うことを目安にしましょう。

・「いらない」に分類するのは、今も将来も使う予定がないもの。捨てるだけでなく、リサイクルに出すなど手放し方はいろいろ。

・「思い出」に分類するのは、今後使う可能性がなくても、思い出の品としてとっておきたいもの。

・「迷い」に分類するのは、残すか手放すか迷うもの。8秒悩んで結論がでなければ、ここに。

たとえば、「母の部屋」の「迷い」に分類したものの場合を考えてみましょう。迷いに分類したものは、袋などに入れてまとめ、半年後に見直します。

「半年後の日付を書いておくといいですよ。時間がたつと、案外スムーズに手放せることも」