ドキュメンタリー映画「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」が9月公開

AI要約

「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のクリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノ(John Galliano)のドキュメンタリー映画が公開決定。ガリアーノの波乱に満ちたキャリアや復活劇を描く。

映画ではガリアーノの栄光と転落をアーカイブ映像と共に振り返る。事件の真相に迫り、被害者へのインタビューや著名人のコメントも収録。

著名モデルやファッション評論家のインタビューも多数。監督はアカデミー賞受賞経験のあるケヴィン・マクドナルド。

ドキュメンタリー映画「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」が9月公開

 「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のクリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノ(John Galliano)のドキュメンタリー映画「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」の公開が決定した。9月20日から、新宿ピカデリーやヒューマントラストシネマ有楽町などの映画館で公開される。公開に先立ち、予告編とメインヴィジュアルが解禁された。

 ジョン・ガリアーノは1995年に「ジバンシイ(GIVENCHY)」、1996年に「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」と、世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢され、「ファッション界の革命児」と称えられた。しかし、絶頂期の2011年2月に反ユダヤ主義的暴言を吐く動画が拡散され、その後有罪となり、ディオールから解雇。2014年にメゾン マルジェラでファッション業界に電撃復帰した。

 映画は原題「High&Low -John Galliano」を日本語訳にしたもので、大胆なスタイルで世界中を魅了していったガリアーノの栄光の道程を、デビューから各ブランド時代の豪華なコレクションを収めた貴重なアーカイヴ映像と共に振り返るとともに、同事件から13年経った今、「すべてを話す」とカメラの前で事件の真相を語ったガリアーノにもインタビューを敢行。ガリアーノを診断した精神科医や、今も心の傷が癒えないという事件の被害者にもカメラを向けながら、「暴言の背景には何があったのか?」に斬りこんでいく。

 作中では、トップモデルのケイト・モス(Kate Moss)やナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、俳優のペネロペ・クルス(Penelope Cruz)やシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)のほか、「ヴォーグ(VOGUE)」の編集長アナ・ウィンター(Anna Wintour)やエドワード・エニンフル(Edward Enninful)、アンドレ・レオン・タリー(Andre Leon Talley)をはじめとした、著名なファッション評論家たちへのインタビューも収録。監督は「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したケヴィン・マクドナルド(Kevin Macdonald)が務めた。

 メインヴィジュアルには2014年にメゾン マルジェラへの電撃復帰後、初めて披露した「アーティザナル(Artisanal)」2015年春夏コレクションのドレスを採用した。