「中学校教諭」と「高等学校教諭」の平均年収はどう違う?採用倍率は?

AI要約

教員免許状を取得することが学校の先生になるための必須条件である。

中学校教諭と高等学校教諭の平均年収や採用倍率を比較すると、高等学校教諭の方が平均年収が38万6000円多いことが分かる。

ただし、年収はさまざまな要因によって異なるため、選択をする際は慎重に検討が必要である。

「中学校教諭」と「高等学校教諭」の平均年収はどう違う?採用倍率は?

学校の先生になるためには教員免許状を取得しなければなりません。

原則として、学校の種類ごとに教員免許状が必要なため「中学校教諭」にするか「高等学校教諭」にするか迷っている方もいるでしょう。

そこで今回は、中学校教諭と高等学校教諭のどちらを選ぶかの指標として、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」を基に、平均年収や採用倍率を比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

中学校教諭は「国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語(主に英語)などの科目の一つを専門的に教え、道徳、総合的な学習の時間、特別活動の指導に当たり、学級を担任する」仕事のようです。

中学校には国立・公立・私立があり、2022年時点では約92%が公立の学校のようです。中学校教諭の平均年収は660万6000円(平均年齢:41歳)で、年齢別にまとめると以下の通りです。

●20~24歳:361万2200円

●25~29歳:418万8500円

●30~34歳:526万2500円

●35~39歳:621万100円

●40~44歳:711万4200円

●45~49歳:848万9200円

●50~54歳:933万2200円

●55~59歳:933万4300円

高等学校には「国語・数学など普通教科を中心に学ぶ普通科(普通高校)、専門教科を中心に学ぶ農業科、工業科、商業科などの専門学科(専門高校)、自分の希望の科目を自分なりの学習計画で学ぶ総合学科(総合高校、単位制高校)」があるようです。

中学校に比べて、さらに高度で専門的な教育を行うことになるため、特別非常勤講師制度を利用して校外から専門家を招くこともあるようです。

高等学校教諭の平均年収は699万2000円(平均年齢:44.1歳)で、年齢別にまとめると以下の通りです。

●20~24歳:340万4200円

●25~29歳:430万1500円

●30~34歳:549万9200円

●35~39歳:649万4700円

●40~44歳:733万500円

●45~49歳:816万8700円

●50~54歳:865万300円

●55~59歳:916万円

同調査から、平均年収に関しては高等学校教諭のほうが38万6000円多いことが分かります。

しかしこれはあくまで平均で、「公立か私立か」「就業形態(正職員か臨時職員か)」「年齢」「役職」などによって年収に差が出ることも考えられます。