「あなたのアリス・ミーハです」 王族気分を味わえる“伝説の執事”が 待つ島へ! 夢のモルディブステイ
ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランドに向かう途中の悪天候により、急遽水上飛行機を利用することになる。
リゾートではバトラーである「アリス・ミーハ」がゲストをお出迎えし、王族のようなサポートを提供する。
2021年に開業したザ・リッツ・カールトンは、モルディブに新風を吹き込み、リゾート・コンプレックスという形式を導入している。
前回から引き続き、悪天候のモルディブです。
今回目指す「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ、ファリアイランド(以下、ザ・リッツ・カールトン)」が位置するのは北マーレ環礁。本来なら国際空港のある島からスピードボートで約45分。それが大荒れの海況で航行に90分以上かかるということだったため、安全性も考慮して急遽水上飛行機で向かうことに。
到着したリゾートでは、空に向かってほら貝を吹いて、お出迎え。そしてひとりのスタッフが一歩前に出て、「あなたのアリス・ミーハです」と、にっこり挨拶。
はて、アリス・ミーハとは? どこかでお会いしましたっけ?
これは人の名前ではなく、バトラーのことを指します。王族の生活のあらゆることをお世話する、いわば腹心のような存在。リゾートでゲストが王様のように過ごせるように、その右腕となってサポートしてくれるのが、アリス・ミーハというわけです。
ザ・リッツ・カールトンといえば、伝説のバトラーサービスで知られているところ。細やかな対応が期待できそうです。
ちなみに、モルディブのリゾートの中には、バトラーをそうとは呼ばずに、「ベアフット・ガーディアン」や「アイランド・チーフ」と呼ぶところもあります。
2021年6月に開業したザ・リッツ・カールトンはモルディブにいくつもの新風を吹き込みました。
たとえば、ひとつの島にひとつのリゾートの“1島1リゾート”が基本形のモルディブにあって、初のリゾート・コンプレックスというスタイルを導入。
ファリアイランズという島々に、ザ・リッツ・カールトン、パティーナ、カペラ(今後オープン)の、3つのリゾートホテルが会しています。
そして「ファリマリーナビレッジ」という、3つのリゾートホテルがシェアするエリアも。ここにはレストランやブティック、ダイブセンター、マリーナなどが集まった、いわばショッピングモールのような存在。ファリマリーナビレッジはパティーナの一角にあり、各リゾートからはシャトルボートが運航しています。
また、ザ・リッツ・カールトンは、2018年に他界したアジアンリゾート建築の巨匠ケリー・ヒルの最後の作品のひとつでもあります。リゾートのアイコンである円形のスパをはじめ、あらゆるところに円形のモチーフが使われています。これは波や風で引き起こされる波紋など、“海の動き”がインスピレーションになっているそう。