星野リゾート代表「外国から見れば一つの島」 “四国”ブランド化訴え

AI要約

星野リゾートの都市観光ホテル「OMO7高知 by 星野リゾート」が高知市にグランドオープンする。

星野代表が四国の観光戦略について持論を語り、四国の観光地を強化するために連携する必要性を訴えた。

星野リゾートの高知進出に関するメリットや今後の展望についても言及された。

星野リゾート代表「外国から見れば一つの島」 “四国”ブランド化訴え

 星野リゾートの都市観光ホテル「OMO7高知 by 星野リゾート」が13日、高知市にグランドオープンする。OMOブランドとしては四国初。11日にあった関係者向けの内覧会に星野佳路代表が出席し、「県の枠組みを超えてまとまり『四国』という一つのブランドに集中すべきだ」と四国の観光戦略について持論を語った。

 OMOは星野リゾートが手がけるホテルブランド。高知は北海道や大阪などに続く16カ所目の立地で、地上22階建て、133室。高知独自のサービスとして、従業員が毎日、宿泊者向けによさこい鳴子踊りのパフォーマンスを披露したり、毎週日曜日に近くで開かれる街路市「日曜市」を案内したりする。

 星野代表は「四国4県で長期休暇を分散させたり、4県の観光関連予算と権限をまとめたりして、一つのブランドに集中することで四国を強い観光地にできる」と強調。四国は「外国から見れば一つの島」とし、4県が連携して観光戦略に取り組むべきだと訴えた。

 そのうえで、観光振興にはアクセスが重要だとして「地方空港が海外との直行便を強化しても、コストがかかるうえ、特定のエリアの人しか来ない。羽田・成田・関西というハブ空港と接続するLCC(格安航空会社)を低価格、高頻度で運航してもらう方が意義がある」と指摘した。

 高知進出については「外資系に先駆けて進出することで、地域の方と協力関係が作れるメリットがある」と言及。「四国では今後もいい案件があれば進出を考えたい」とし、3県への立地にも含みを持たせた。【小林理】