【大学受験2024】京大入試、最終合格者最低点が大きく低下

AI要約

2024年度の京都大学一般選抜入試の最終合格者最低点が前年度から低下し、比較的低い水準となった。

共通テストの易化が影響し、2次試験が得点しづらかった可能性が指摘されている。

学部ごとに得点率の変化があり、特に文学部や経済学部で低下や変動が見られた。

【大学受験2024】京大入試、最終合格者最低点が大きく低下

 SAPIX YOZEMI GROUPによる京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は2024年6月6日、2024京大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」を公表した。2024年度入試の最終合格者の最低点は、全学部・学科で前年度から低下し、比較的低い水準になった。

 2024京大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」は、2024年度の京都大学一般選抜について、合格者の最高点・最低点・平均点や得点率、その動向などをまとめたもの。

 2024年度入試の学部・学科ごとの最終合格者の最低点は、文学部(750点満点)が461.66点(得点率61.6%)、法学部(820点満点)が484.75点(得点率59.1%)、理学部(1,200点満点)が657.25点(得点率54.8%)、医学部医学科(1,250点満点)が844.25点(得点率67.5%)、薬学部(950点満点)が511.62点(得点率53.9%)など。全学部・学科で合格者の最低点が前年度から低下。10%以上低下した学部もみられ、比較的低い水準となった。

 京大研究室は「昨年度より共通テストが易化した中での低下で、特に難化とみられる数学を中心に2次試験が得点しづらかったのではないか」と分析。2024年度の共通テストは、前年と比べて出題傾向が大幅に変わることなく平均点も安定していることから、2次試験が得点しづらかった可能性を指摘した。

 学部間で配点などが異なることを度外視して単純比較すると、文系学部のうち、合格者の最低得点率がもっとも高かったのは文学部、平均得点率がもっとも高かったのは経済学部。文学部の最低得点率は2005年度以降で2007・2012年度についで低く、2023年度からの低下幅は文系学部の中で最小。経済学部の平均得点率は2021~2023年度まで3年連続70%超えから一転、2024年度は60%台と2005年度以降で過去4番目に低かった。また、法学部は、近年志願者の減少が続いていた状態から増加に転じたものの、得点率に大きな変化はなかった。