唐津で野生イノシシ2頭が豚熱に感染 九州で初めて

AI要約

佐賀県は6日、唐津市で捕獲された野生イノシシ2頭の豚熱感染を確認した。野生イノシシの豚熱感染は2018年度以降、35都府県目で九州では初めて。

5月30日に捕獲された成獣を猟友会が、6月3日には別の成獣が近くで捕獲。検査の結果、2頭とも豚熱感染が確認された。

県は対策本部会議を開き、豚熱の感染拡大防止のために野生イノシシへの経口ワクチン散布などの措置を講じることを決定した。

唐津で野生イノシシ2頭が豚熱に感染 九州で初めて

 佐賀県は6日、同県唐津市で捕獲された野生イノシシ2頭の豚熱(CSF)感染を確認したと発表した。野生イノシシの豚熱感染は2018年度以降、35都府県目で九州では初めて。

 県によると、5月30日に唐津市東山の山中で動かない状態の成獣を猟友会が捕獲。6月3日には、近くでわなにかかった成獣が捕獲された。県が2頭を検査したところいずれも陽性で、国の研究機関の遺伝子検査で感染が確定した。

 県は6日、豚熱対策本部会議を開催し、県内養豚場での防疫や監視の体制強化を確認。野生イノシシには経口ワクチンを散布し、感染拡大防止を図る。

 23年8月には唐津市東山の養豚場で豚熱の感染が確認されているが、県は今回の感染と関連性は低いとみている。県内の養豚へのワクチン接種は完了しているため、移動や搬出の制限区域は設定しない方針。【五十嵐隆浩】