「Pixel 8a」の性能をPixel 8と比較しながら検証 目新しさはないが完成度の高さは健在

AI要約

Pixel 8aはPixel 8と比べてさらに手になじむデザインで、持ちやすさが向上している。しかし、背面素材がリサイクルプラスチックであり、ガラスではない点が注意される。

Pixel 8aとPixel 8のサイズや重量には僅かな差異があり、幅が増したことが持ちやすさに影響している。ボディーサイズの変化により、動画視聴時の没入感が薄れる点も考慮すべき。

動画視聴を重視するならばPixel 8、手にしっくりくるデザインを求めるならばPixel 8aが適している。それぞれの特徴を踏まえて選択することが重要。

「Pixel 8a」の性能をPixel 8と比較しながら検証 目新しさはないが完成度の高さは健在

 Pixel aシリーズ最新モデルの「Google Pixel 8a」。「Google Pixel 8」「Google Pixel 8 Pro」 と同じく、Gemini、ベストテイク、音声消しゴムマジックなどのAI機能を搭載した1台だ。

 Pixel 8aはストレージが128GBしかないが、Google ストアにおけるPixel 8aの価格は7万2600円(税込み、以下同)。11万2900円のPixel 8より4万300円安く、15万9900円のPixel 8 Proより8万7300円安い(いずれも128GBで比較)。

 この記事ではサイズ感と性能の近いPixel 8と、Pixel 8aの実機を比較し、それぞれどのような人に向くのかを考える。

 Pixel 8aを手にして最初に感じたのは、Pixel 8よりもさらに持ちやすいこと。Pixel 8aは丸みを帯びたエッジ、100%リサイクルのアルミフレームを採用しており、Pixel 8よりもさらに手になじむように改良されたことが分かる。特に角の手当たりがよく、ホールド性は増す。

 一方で、背面の素材はリサイクルプラスチック76%で、マットな質感ではあるが、ガラスではない。素材や質感はケースを装着すれば気にならないが、一見するとすりガラスのような見た目だ。

 ここでPixel 8とPixel 8aのボディーサイズと重量も比較する。Pixel 8aの横幅はPixel 8から1.9mm増し、高さは1.6mm増えたものの、厚さ(カメラの台座を除く)はそのままだ。重量の差は1gしかないため、実機を手にしたくらいではその違いは分からない。

・Pixel 8a:約72.7(幅)×152.1(高さ)×8.9(厚さ)mm、約188g

・Pixel 8:約70.8(幅)×150.5(高さ)×8.9(厚さ)mm、約187g

 どちらも大差はないが、筆者が特に気になったのは幅が増したこと。さらに持ちやすくなった一方で、ベゼルが太くなったため、動画視聴時の没入感は薄れたこともマイナスだと感じた。スマートフォンで調べ物をして、それを動画でチェックするときが多いので、動画をよく見る人はPixel 8の方が向いているだろう。