フリーのメディアサーバー「Universal Media Server」がメジャーバージョンアップ

AI要約

フリーのメディアサーバー「Universal Media Server」が最新バージョンのv14.0.0にアップデートされ、アクセス制御機能やUIの向上、サポートされるデバイスの拡大などが行われた。

v14では、アクセスコントロール機能が強化され、ブロックリストとセーフリストの組み合わせが可能になりました。その他にもアクセス制御やユーザー管理機能が大幅に改善されています。

アップデート後は共有フォルダーの再スキャンが必要であり、一部の機能が新たに追加されたため、正しくアップデートするためには注意が必要です。

フリーのメディアサーバー「Universal Media Server」がメジャーバージョンアップ

 フリーのメディアサーバー「Universal Media Server」が5月12日、v14.0.0へとアップデートされた。パトロン限定で先行公開されていたが、現在は一般のユーザーも無償でダウンロード可能。

 「Universal Media Server」(UMS)は、オープンソース・クロスプラットフォーム対応のメディアサーバー。対応OSはWindows/Mac/Linuxで、ライセンスは「GPL-2.0」。PCに保存されている動画や音楽を、DLNAに対応したテレビやスマートフォンアプリ(「VLC」など)、ゲーム機などにストリーミング配信できる。

 また、Webサーバーを内蔵しており、Webブラウザーでメディアを一覧・再生することも可能。ほとんど設定を変更せず、初期状態のままでほぼすべてのメディアフォーマットをトランスコード(形式変換)・ストリーミングできるため、入門者にも使いやすい。

 v14では、ユーザーからの要望が多かったというアクセスコントロール機能を搭載。これまでは一括許可、もしくはすべてをブロックしてセーフリストで個別に許可することしかできなかったが、最新版ではレンダラー(TVなどの試聴デバイス)またはネットワーク単位でブロックリストとセーフリストの両方が利用できる。

 そのほかにも、レンダラーとユーザーアカウントを紐づけて管理したり、共有コンテンツの公開範囲を特定のグループへ制限したり、ユーザーやユーザーグループにアバター画像を設定できるようになったりと、アクセス制御に関連する機能が大きく強化されている。

 また、Web設定とプレーヤーのインターフェイスにも多くのアップデートが含まれている。テレビドラマなどのシリーズ物で、シリーズ全体を試聴完了としてマークしたり、システムのライト・ダークモード設定を自動検出し、それに応じてテーマを変更できるようになっている。

 なお、v14へアップグレードする際は共有フォルダーの再スキャンが行われる。スキャン中もサーバーを利用することはできるが、完了するまではパフォーマンスが低下したり、検索結果が不完全だったりすることがある。また、アップデート後にキャッシュをクリアしてデータを正しく認識させるため、デバイスやメディアプレーヤーアプリを再起動しなければならないことがあるとのこと。

ソフトウェア情報

「Universal Media Server」【著作権者】Universal Media Server【対応OS】Windows/Mac/Linux【ソフト種別】フリーソフト(寄付歓迎)【バージョン】14.0.0(24/05/12)