スタークネット、zkEVM「カカロット」を発表

AI要約

スタークウェア(StarkWare)は、レイヤー2スケーリングソリューションのスタークネット(Starknet)を開発し、既存のイーサリアムインフラにzkロールアップ「カカロット(KaKarot)」を発表した。

カカロットはzkEVMと互換性があり、既にテスト中で、スタークネット・スタックを通じて利用可能。開発者向けのツールキットであるスタークネット・スタックを介して、アプリケーション専用のチェーンを構築できる。

カカロットはイーサリアムブロックチェーンで採用されているプログラム言語「ソリディティ」を使用し、多くの開発者にアクセスしやすくなる。現在は「パブリック・ホワイトリスト」の段階で、選ばれた開発者のみがテストに参加できる。

スタークネット、zkEVM「カカロット」を発表

レイヤー2スケーリングソリューションのスタークネット(Starknet)の開発母体であるスタークウェア(StarkWare)は22日、既存のイーサリアムインフラ、すなわちzkEVM(zkイーサリアム仮想マシン)と互換性を持ったzkロールアップ「カカロット(KaKarot)」を発表した。

カカロットはすでにテスト中で、スタークネット・スタック(Starknet Stack)を経由して利用できる。スタークネット・スタックは、アプリケーション専用にカスタマイズされたチェーンが簡単に構築できる開発者向けツールキットだ。

スタークネットはすでにzk仮想マシンを備えているが、「カイロ(Cairo)」と呼ばれるプログラム言語を採用している。一方、カカロットは、イーサリアムブロックチェーンで採用されているブログラム言語「ソリディティ(Solidity)」を使用、多くの開発者にとってよりアクセスしやすいものになる。

リリースによるとカカロットは現在、「パブリック・ホワイトリスト」の段階。つまり、事前に選ばれた開発者だけがメインネットにローンチされる前のカカロットへのアクセスを許され、テストできる。

「スタークネットの成長と成熟における素晴らしいサイン」とスタークウェアのCEO、エリ・ベン-サッソン(Eli Ben-Sasson)氏はCoinDeskへの声明で述べた。

「スタークネットは他とは違うことを恐れず、ソリディティではなく強力なプログラム言語であるカイロを使っている。だが同時に、zkEVMというアプローチを望む開発者もいる。それが今回の取り組みの理由。ネットワークにとって素晴らしいニュースだ」

|翻訳:Shun Ide|編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Danny Nelson|原文:Layer-2 Network Starknet Gets Ethereum Virtual Machine With Zero-Knowledge Proofs