ライカレンズ搭載スマホに大型テレビまで! Xiaomiが新製品を一気に発表

AI要約

家電メーカーのXiaomiが新製品発表会を実施。スマホ、タブレット、テレビなどが発表された。

XiaomiはEV車『SU7』も発売し、総合家電メーカーとしての地位を確立。日本展開の第2章に向けて新しい体験を提供することをキーワードに掲げる。

新製品の中で、スマホ『Xiaomi 14 Ultra』やタブレット『Xiaomi Pad 6S Pro 12.4』など注目アイテムが多数登場。

ライカレンズ搭載スマホに大型テレビまで! Xiaomiが新製品を一気に発表

 家電メーカーのXiaomi(シャオミ)が都内で新製品発表会を実施した。新しいスマホ、タブレット、チューナーレステレビなどがお披露目された。

 「スマートなくらしを、すべての人へ」をキーワードに掲げるXiaomiは、同メーカーにとって初となるEV車『SU7』を3月に中国で発売し、わずか27分で予約台数分を完売させた。数年前は「Xiaomiといえばスマホ」といった印象だったが、近年はEVにテレビにロボット掃除機にと、総合家電メーカーの風格を漂わせつつある。日本展開の第2章に向けたキーワードは、「これまでにない体験を」となる。それでは新製品を紹介していこう。

■もはやカメラが本体といえるほどの高性能スマホ

 フラッグシップモデルの『Xiaomi 14 Ultra』はグローバル向けには発表されていたが、ついに正式に国内展開が発表された待望のモデルだ。昨年のフラッグシップ『Xiaomi 13 Ultra』は日本発売がなかっただけに、この展開は非常に嬉しい。背面のヴィーガンレザーは高級感もたっぷりだ。

 最大の特徴は、カメラメーカー大手のライカと協業した高性能なカメラ機能。Xiaomiとライカのパートナーシップは2022年5月からスタートしているが、その集大成とでも言うべき圧倒的なカメラ性能を有している。写真を映すディスプレイも本気だ。6.73インチのディスプレイはWQHD+(3,200×1,440px)の解像度を有し、最大輝度は3,000ニトにもなる。ディスプレイは端からやや盛り上がっており、立体感のある見応え。『All Around Liquid Display』という仕様だ。

 また、撮影体験を向上させるPhotography Kitも別売で用意されている。バッテリーとシャッター搭載のグリップ、67mmフィルターを取り付けられるリングなど、まさしくデジカメ然とした使い方ができるようになる。カラバリはブラックとホワイト。価格はRAM16GB/ストレージ512GBの構成が19万9000円。「PhotographyKit」は2万2000円となる。発売日は2024年5月16日だが、発売記念として『Xiaomi 13 Ultra』を購入するとこちらのキットがプレゼントされるキャンペーンが同日より始まる。個人的にかなりオススメのアクセサリーなので、ぜひ検討してみてほしい。

■2億画素のミドルレンジスマホ

 次は『Redmi Note 13 Pro 5G』を紹介する。Xiaomiが得意とする中価格帯のスマホで、ミドルレンジらしからぬコスパが光る一台だ。背面デザインは光沢があり、高級な佇まい。SoCにはSnapdragon 7s Gen 2を採用している。Redmi Noteシリーズ史上もっとも切れ味がある、1.5KのCrystalResディスプレイを採用。解像度は2,712×1,220で、ディスプレイの見応えはフラッグシップ級と遜色がないと感じた。ミドルレンジのスマホはFHDディスプレイが一般的であり、一歩先ゆくディスプレイといえる。メインカメラは200MP、つまり2億画素。光学手ブレ補正と電子手ブレ補正を搭載している。もうひとつのレンズは8MPの超広角レンズ。構成的に望遠側が物足りないが、200MPのメインカメラをトリミングすることで最大4倍までロスレスズームができる。引き伸ばしていないため、画質劣化も少ない。

 カラバリはミッドナイトブラック、オーロラパープル、オーシャンティールの3色。また、今まではフラッグシップモデルにしか搭載していなかった急速充電機能を搭載しており、17分で約50%のバッテリー充電が可能だ。充電しそこねた翌朝の強い味方になるだろう。発売日は2024年5月16日で、auおよびUQモバイルで発売が始まる。auでの価格は4万1800円だ。

■ミドルレンジの半歩先

 さきほどのモデルにプラスが付いた、『Redmi Note 13 Pro+ 5G』がこちら。2億画素のカメラやディスプレイ解像度などは同様だが、一部スペックが向上している。背面デザインも変更され、光沢を抑えたマット系が採用されている。

 ディスプレイ側面はエッジデザインに加工され、画面端が見えにくいボーダーレスな見応えに。先細りになっているおかげで持ち心地も良好で、ミドルレンジとは思えない手の込んだ仕様だと感じた。SoCにはMediaTek社の「Dimensity 7200-Ultra」を採用。ミドル帯では最高峰の性能を誇るチップであり、Antutuスコアは「Snapdragon 7s Gen 2」を1割ほど上回っている。急速充電機能はさらに強化され、19分で約100%のバッテリー充電が可能だ。また、シリーズ初の防水・防塵性能IP68に対応した。

 カラバリはミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト、オーロラパープルの3色。発売日は2024年5月16日で、価格はRAM8GB/ストレージ256GBモデルが5万9800円、RAM12GB/ストレージ512GBモデルが7万4800円。5億画素のスマホがこの価格で手に入るとは、なんともすごい時代だ。

■コスパ抜群の大画面タブレット

 次はタブレット『Xiaomi Pad 6S Pro 12.4』を紹介する。12.4インチの大画面に3K(3,048×2,032px)の解像度を載せた、プロ仕様のタブレットだ。また上掲の写真は『Redmi Note 13 Pro+ 5G』と連携させ、スマホの画面をタブレット右側に表示している様子。

 SoCには「Snapdragon 8 Gen 2」を採用。厚みは約6.26mm、重量は約590g。持った印象はiPad Proに近く、大画面タブレットを操る爽快感があった。Dolby Atmos対応のスピーカーが6基搭載されており、動画の見応えは文句無しだ。

 すでに発売中で、価格はRAM8GB/ストレージ256GBモデルが6万9800円、RAM12GB/ストレージ512GBモデルが8万4800円。周辺機器となる『Xiaomi フォーカスペン』は1万4800円、『Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード』は1万6800円、『Xiaomi Pad 6S Pro カバー』は4,980円。このコスパの良さはすごい。

■人気テレビのさらなる大型モデル

 最後に紹介するのはチューナーレススマートテレビ『Xiaomi TV Max 86”』。昨年発表されたXiaomiのスマートテレビシリーズの超大型サイズモデルで、86インチという市場でも最大級の大きさを打ち出してきた。

 横幅1,924mmの圧巻サイズは、置くだけでホームシアター環境を構築できるだろう。4K Ultra HD(3,840×2,160px)画質と120Hzリフレッシュレート+MEMC(フレーム補間)120Hzにより、滑らかな表現を実現。Android TV内蔵によりYouTubeなどのサービスにも素早くアクセスできる。

 価格は19万9900円。85インチを超える4K液晶テレビとしては、筆者が調べた限り最安値だ(記事執筆時点)。現在はオンラインにて予約を受け付けており、5月31日までに予約すると1万円引きとなるキャンペーンが実施中。(https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-tv-max-86)

■お手軽なのに満足度高し

 Xiaomiはいつも価格の安さでユーザーを驚かせてきたが、10万円を下回るPro向けタブレットや86インチの超大画面テレビなど、今回も想定を超える驚きがあった(タブレット発表時は会場でも拍手が起きたほど)。

 また、2024年5月25日から渋谷パルコにてPOP-UPストアを開催予定している。実際に購入もできるとのことで、新たな販売チャネルの開拓にも意欲的だ。日本での存在感は今後も高まってくるとみて間違いないだろう