スペースデータ、スペースエントリーと資本業務提携–宇宙ステーション用ロボットを共同開発

AI要約

スペースデータとスペースエントリーが宇宙ロボット開発で資本業務提携し、国際宇宙ステーションでの技術実証計画を発表。

スペースエントリー代表取締役の熊谷亮一氏がスペースデータのアドバイザーに就任し、宇宙ステーション内でのロボット開発を進める。

共同開発するロボットは船内ドローン型で、主にソフトウェア開発を担当するスペースデータと連携して宇宙空間での検証を予定。

スペースデータ、スペースエントリーと資本業務提携–宇宙ステーション用ロボットを共同開発

スペースデータ(東京都渋谷区)は5月20日、宇宙ロボット開発を手掛けるスペースエントリー(茨城県つくば市)との資本業務提携を発表した。スペースデータがスペースエントリーに4000万円を出資した。

 スペースデータとスペースエントリーは宇宙ステーション用ロボットを共同で開発、2025年に国際宇宙ステーション(ISS)で技術実証する計画。スペースエントリー 代表取締役の熊谷亮一氏がスペースデータのアドバイザーに就任する。

 熊谷氏は、ISSの運用や利用支援を担う有人宇宙システム(JAMSS)に1994年に入社。日本実験棟「きぼう」で利用するライフ系実験装置の開発などに従事。2009年からはきぼうの実験運用管制官、生物実験装置管制官チームの初代リードに就任。2012年からはきぼうの有償利用グループのリーダーとして、企業のきぼう利用を支援する業務に従事していた。

 2012年からは地上ロボットスタートアップであるavatarinでプロダクトマネージャーに従事。2023年からはデジタルブラストで宇宙実験装置を開発。2023年6月にスペースエントリーを創業した。スペースエントリーはISS向けロボットとISSにあるロボットを地上から操作するシステムの開発に取り組んでいる。

 スペースデータとスペースエントリーが共同で開発するロボットは、宇宙ステーションの中で空間を浮遊して動く船内ドローン型を想定。スペースデータは主にソフトウェア開発を担当する。

 ISSでの技術実証では、地上からの遠隔操作や船内データの取得、地上システムとの連携などでシステム全体の信頼性や操作性などを検証する。民間企業による宇宙用ロボット開発やデータ取得、システム開発が加速し、スペースコロニー実現に向けた技術開発の進展が期待されるとしている。