2000名以上の大学1年生に聞いた、入学の決め手と過去問対策

AI要約

株式会社旺文社は、2024年度受験生の動向を公開した。調査によると、大学選びの主な理由や過去問取り組み時期、外部検定利用状況などが明らかになった。

受験生の大学選びの理由では、「学びたい学問が学べるから」が最も多く、過去問取り組み時期や外部検定利用も細かく分析されている。

さらに、小論文対策や情報収集ツールの利用状況も報告され、受験生の動向を理解する上で貴重なデータとなっている。

2000名以上の大学1年生に聞いた、入学の決め手と過去問対策

 株式会社旺文社は、大学受験生向けのWebサイト「大学受験パスナビ」に大学選びや過去問題に取り組んだ時期、利用した英語の外部検定などをまとめた2024年度受験生の動向を公開した。2024年の春に合格して進学した大学1年生に対してアンケートを実施した結果をまとめたものとなる。

 同アンケートの調査期間は、2023年12月から2024年2月と、2024年3月から5月まで。有効回答数(大学進学者)は2879名。一部の設問(単一回答集計)では、四捨五入の関係で計算上の合計が100%となっていない。

 今の大学に入学を決めた理由は、複数回答で「学びたい学問が学べるから」(73.8%)が圧倒的トップ。その次が「知名度が高い」(32.3%)、「就職に有利」(31.6%)などとなった。「学びたい学問が学べるから」は、前年調査より6.2%の増加となった。

 過去問題にいつから取り組んだかという質問には、回答者の60.9%が高3の12月までに志望大学の過去問題に取り組んだとし、共通テストの過去問題については、回答者の61.3%が高3の6月までに取り組んだことがわかった。取り組んだ時期にばらつきはあるが、先に共通テストの過去問題に取り組む受験生が多くなっている。

 また、入試に利用した英語の外部検定については複数回答で92.9%が「英検」と回答した。一方「受験した大学で、英語の外部検定を利用できると知った時期」について、36.6%が「高3になってから知った」と回答。同社は、「外部検定の受験機会は限られているため、志望大学が外部検定利用入試を実施しているかどうかを早めに把握することが重要」とコメントしている。

 そのほか、小論文や志望理由書、面接などの対策をした時期について質問したところ、年内入試利用者は高3の7月から9月が最多となった。受験に利用した情報収集ツールについては、「YouTube」(48.8%)が最多となり、次いで「X」、3位は「Yahoo!知恵袋」という結果となっている。なお、学習動画の活用目的として71.9%が「苦手科目・分野の学習のため」と回答しており、日々の学習や苦手克服に動画を活用する受験生が多いことがうかがえる。