Androidタブレットでマルチウィンドウ操作 ~「Desktop windowing」が開発者プレビュー

AI要約

Googleが「Desktop windowing」の開発者プレビューを発表し、Androidタブレットでマルチタスクを実現する取り組みが進む。

新機能では複数のアプリウィンドウを並べて表示したり切り替えたりできるほか、タスクバーやウィンドウ操作にも改善が見込まれている。

開発者はアプリのデスクトップ表示に対応する際に、大画面対応やウィンドウサイズの適応性などを重視する必要がある。

Androidタブレットでマルチウィンドウ操作 ~「Desktop windowing」が開発者プレビュー

 米Googleは9月12日(現地時間)、「Desktop windowing」の開発者プレビューを発表した。Androidタブレットで複数のアプリウィンドウを並べ、PCのデスクトップのようなマルチタスクを実現する。「Samsung DeX」や「ChromeOS」で実現されている、フリースタイルのウィンドウでAndroidアプリを実行するというコンセプトが、Androidタブレットにももたらされるわけだ。

 「Desktop windowing」の仕様はまだ完全に定まっていないが、以下の操作が実現される見込みだ。

・複数のアプリを同時に実行し、並べたり切り替えたりして表示できる

・タスクバーがスクリーン下部中央に固定され、バーには実行中のアプリアイコンが格納される

・各ウィンドウの上部には新しいヘッダーバーが設けられ、最大化や最小化などの操作が行える。ウィンドウの移動やサイズ変更も可能

 アプリが既定でフルスクリーン表示されるのは変わらないが、画面中央上部のハンドルを長押ししてドラッグするとデスクトップウィンドウ(Desktop Window)モードへ移行する。アクティブなウィンドウをすべて閉じるか、ウィンドウ上部のウィンドウハンドルをつかんでアプリを画面上部にドラッグすれば、デスクトップウィンドウは終了し、アプリは再びフルスクリーン表示されるようになる。ウィンドウモードを切り替えるショートカットキーも用意される。

 開発者がアプリを「Desktop windowing」に対応させるには、大画面アプリの品質ガイドラインを満たし、自由なウィンドウのサイズ変更を考慮する必要がある。サイズに合わせてデザインを最適化させるアダプティブレイアウトに対応させるのも有効だ。また、ウィンドウのサイズ変更のたびに設定変更が発生する点にも注意。マルチインスタンスでの利用に対応することも考えるべきだろう。

 「Desktop windowing」の開発者プレビューは、本日より利用可能。「Pixel Tablet」を最新の「Android 15 QPR1 Beta 2」へアップデートするか、「Android Studio Preview」で「Pixel Tablet」エミュレーターへアクセスするとよい。