ビットワイズ、ロンドンのETP提供企業ETCグループを買収して欧州進出

AI要約

ビットワイズは、ETCグループを買収して欧州進出し、9つの上場商品を提供する。買収によりビットワイズのAUMは45億ドルを超える。

ETCグループの上場ETPには、ビットコインETPやステークドイーサETPが含まれる。ビットワイズは欧州でETFを展開する計画だ。

欧州では暗号資産に連動した商品が早くから上場されており、米国の動向に続きつつある。ビットワイズはグローバルな暗号資産運用会社を目指す。

ビットワイズ、ロンドンのETP提供企業ETCグループを買収して欧州進出

暗号資産(仮想通貨)運用会社のビットワイズ(Bitwise)は、ロンドンを拠点とするETCグループ(ETC Group)を買収して欧州に進出し、同地域の9つの上場商品(ETP)を提供商品に加えた。

8月19日の発表によると、買収に関する金銭的条件は明らかにされていないが、ビットワイズのAUM(運用資産残高)は、ETCグループのAUM10億ドル(約14兆円7000億円、1ドル147円換算)が追加され、45億ドルを超えることになるという。

ETCグループの欧州上場ETPには、ビットコインETP「BTCE」とステークドイーサETP「ET32」などがある。

ビットワイズは、米国でビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETF(上場投資信託)を発行している企業のひとつで、ETCグループのプラットフォームを欧州で拡大する計画だという。

ETPとは、取引所に上場されている投資商品の総称で、ETFも含まれる。暗号資産に連動した商品は、欧州では米国よりもかなり以前から上場されており、その大半はETPの呼称で提供されている。

今年ようやく米国で暗号資産現物ETFの上場が可能になったことで、ビットワイズのような一部の企業は、数年前から同様の商品を上場している企業を通じて、欧州に投資機会を求めているようだ。

ビットワイズのCEOであるハンター・ホースリー(Hunter Horsley)氏は、「ビットワイズは、この急成長する資産クラスに特化したクラス最高のパートナーを求める投資家やファイナンシャルアドバイザーのために、グローバルな暗号資産運用会社を構築している」と語った。

ビットワイズの米国におけるビットコインETF「BITB」の運用資産残高は約22億ドルで、イーサリアムETF「ETHW」の運用資産残高は3億ドル強となっている。

|翻訳・編集:山口晶子|画像:Artur Tumasjan / Unsplash|原文:Bitwise Acquires London-Based ETP Provider ETC Group to Enter Europe