[カーオーディオ・素朴な疑問]なぜ「サブウーファー」が必要なの?

AI要約

サブウーファーはカーオーディオで頻繁に使用される理由について解説。ドアスピーカーが再生しきれない超低音を補う役割を果たし、ロードノイズの影響も軽減。

サブウーファーを導入すると、ビートの効いた音楽でリズムが強調され、ノリが良くなる。特に低音打楽器の音がしっかり再生されることで、音楽の奥行きを感じることができる。

[カーオーディオ・素朴な疑問]なぜ「サブウーファー」が必要なの?

カーオーディオに興味を持っても、□わかりづらさ□が壁となることがある。当連載はその払拭を目指して展開している。関心を持つ方にさらに関心を強めていただこうと、毎回疑問に思われがちな事柄について説明している。現在は「サブウーファー」がテーマだ。

まず前回は、サブウーファーとは何なのかを解説した。それに引き続いて今回は、カーオーディオでこれが使われる頻度が高いその理由を説明していく。

ちなみにホームオーディオでは音楽を楽しむためのステレオシステムを構築する場合、サブウーファーは必ずしも使われない。対してカーオーディオでは、愛好家の多くがこれを導入している。または純正システムにいきなりこれが加えられることもある。それはなぜなのかというと……。

その理由は至ってシンプルだ。「ドアスピーカーでは超低音までをスムーズに再生するのが難しいから」だ。

というのも、スピーカーは振動板の口径が小さくなるほど高音再生が得意になり、大きくなるほど低音再生が得意になる。で、ドアに取り付けられるスピーカーは、大きくても17cm口径までだ。しかしこのサイズでは、物理的に超低音までをクリアに再生するのが難しい。

さらにはドア内部の音響的なコンディションもあまり良くないがゆえに、ドアスピーカーはそもそもその性能を100%発揮し難い。それもあり、余計に低音再生力に限りが出がちだ。

その上クルマは、走行することで「ロードノイズ」を発生する。で、ロードノイズの主な成分は低周波だ。これがドアスピーカーから放たれる低音に覆い被さり低音を聴こえにくくする。

しかしサブウーファーを導入すれば、ドアスピーカーが再生しきれない超低音をしっかり鳴らせるようになり、ロードノイズの影響への対処も可能となるのだ。

続いては、サブウーファーを導入すると聴こえ方にどのような違いが出てくるのかを説明していこう。

なお、サブウーファーが担当する帯域は周波数でいうと80Hz以下である場合が多い。で、この帯域には、低音打楽器の音が含まれる。なのでビートの効いた音楽で、ノリが良くなる。よりリズムが強調されることとなるからだ。