Ryzenが最大50%近い高騰、7000シリーズは品薄傾向が強まる [8月前半のCPU価格]

AI要約

Ryzenの新製品発売と現行製品の価格動向

Ryzen 7000シリーズや5000シリーズが高騰傾向

高性能ワークステーション向けのRyzen Threadripper PROも値上がり

Ryzenが最大50%近い高騰、7000シリーズは品薄傾向が強まる [8月前半のCPU価格]

Ryzenが最大50%近い高騰、7000シリーズは品薄傾向が強まる

 Socket AM4対応でZen3アーキテクチャー採用の新製品、「Ryzen 9 5900XT」、および「Ryzen 7 5800XT」が発売。「5900XT」は16コア32スレッドで基本クロック3.3GHz(最大4.8GHz)、「5800XT」は8コア16スレッドで基本3.8GHz(最大4.8GHz)となっている。GPUは非搭載で、価格はそれぞれ69,800円、48,800円だ。

 値動きの面では、Ryzenがほぼ全面的に高騰している。

 まずRyzen 8000Gシリーズは、最安値が前回比12.4~20.4%の上昇。「Ryzen 7 8700G」が6,380円高の57,800円、「Ryzen 5 8600G」が4,340円高の37,800円、「8500G」が5,050円高の29,800円となった。一方、発売から2ヶ月あまりの8000Fシリーズはほとんど動きがない。

 現行製品の中核となるRyzen 7000シリーズは、その多くが20~30%上昇。「Ryzen 9 7950X」が20,020円高の99,800円に跳ね上がったほか、「Ryzen 9 7900X3D」は13,470円高の79,800円、「Ryzen 7 7800X3D」は13,045円高の72,525円などとなった。

 なお、調査時点では一部ショップが値上げを未実施。このため、最安値が横ばい、または小幅な上昇に留まったモデルも幾つかあるが、それらもほとんどのショップで大きく上昇している。中心価格は「Ryzen 9 7950X3D」は107,800円、「Ryzen 7 7700X」は62,800円だ。

 加えて、在庫ショップ数の面でも引き続き減少傾向。前回調査で急減した「Ryzen 9 7900」は今回も品切れ近いままで、価格は17,320円(30.7%)高の73,800円に高騰。「Ryzen 9 7900X3D」など複数モデルが品薄化しつつある。

□Ryzen 5000シリーズは40%超の極端な値上がり

 Ryzen 5000シリーズは、「Ryzen 7 5700」が5,180円安の16,800円で限定特売。2月に29,500円で発売されて以来の過去最安だ。

 ただし、「Ryzen 7 5700」以外は大幅に上昇。「Ryzen 7 5700X3D」が13,500円(46.1%)高の42,800円、「Ryzen 7 5700X」が11,120円(49.0%)高の33,800円など、3モデルが最安値の上昇率40%以上を記録した。

 Socket AM4のGPU搭載モデル、Ryzen 5000G/4000Gシリーズは、「Ryzen 5 5600GT」が5,020円(25.4%)高の24,800円に上昇。「Ryzen 5 5500GT」は一部ショップが16,880円のままだが、それ以外は21,800円に上がった。最下位の「Ryzen 3 4300G」は在庫ショップ数が増えたものの、価格は1,320円高の15,800円となっている。

 このほか、高性能ワークステーション向けのRyzen Threadripper PROは、100万円を超える上位2モデルが8~11%台の上昇。「7995WX」が149,210円高の1,918,000円、「7985WX」が140,000円高の1,398,000円となった。ほかは概ね横ばいだ。

 Intelは、前回11万円割れをお伝えした「Core i9-14900KS」が、今回調査で3,000円高の112,800円に値上がり。このほか、「Core i9-14900KF」が600円高の89,980円、「Core i5-14600K」が800円高の50,280円など、一部モデルで小幅な上昇が見られた。もっとも、最高値は全体的に前回より下がっており、価格のばらつきを示す実売価格範囲は縮小している。