メルカリが「ビットコインつみたて」--価格変動リスクを時間で分散、毎月1円から

AI要約

メルカリは8月1日、ビットコインの積立購入機能を一部ユーザーに提供開始した。

積立回数や日付を自由に設定でき、ビットコインの価格変動リスクを分散できる機能として初心者にも利便性が高い。

専門家も投資の裾野が広がる可能性を高く評価している。

 メルカリは8月1日、「ビットコインつみたて機能」の提供を一部ユーザーから順次開始したと発表した。

 同機能は、「メルカリ」アプリ内でビットコインを積み立てられる機能だ。アプリ内で簡単に設定でき、銀行からの自動引き落としでビットコインを積み立てられる。今後は、売上金を使った積立にも対応するほか、イーサリアムを積み立てられる機能の導入も予定している。

 積立回数は月に4回、2回、1回から、積立日は7日、14日、21日、28日から選べる。最低積立額は1円だ。積み立てたビットコインはメルカリ商品の購入に充てたり、メルペイ残高に戻すこともできる。

 メルカリは2023年からビットコイン取引サービスを提供しているが、価格変動が激しいビットコインは、購入タイミングが図りづらい課題があった。一方、今回導入した積立購入機能は、毎月決まった日に一定額を購入するため、購入タイミングに悩む必要がないほか、激しい価格変動のリスクを時間で分散できるため、初心者でも気軽にビットコイン購入を試せるとしている。

 メルコインで代表取締役 CEOを務める中村奎太氏は「我々がビットコイン取引サービスを開始した当初はビットコインの底値で、その後急騰しラッキーなタイミングでの参入だった」としつつ、今後はこの相場が続くとも限らないとし、積立購入で価格変動リスクを分散できる同機能の意義を強調した。

 また、発表会に登壇したMoney&You取締役でファイナンシャルプランナーの高山一恵氏は「投資はNISAとiDeCoの活用が基本である」と前置きしつつ、同機能によって投資の裾野が広がると期待を示した。