東京都「マッチングアプリ」に賛否、安心だけど少子化対策になるの?

AI要約

東京都が独自のマッチングアプリを展開する中、未婚の子を持つ親たちの意見を調査した結果をまとめました。

調査結果から、利用者の親世代の間で東京都のマッチングアプリに対する賛否両論があることが分かります。

都が運営するマッチングアプリには本人確認システムへの安心感があり、親たちは都のアプリなら使用しても良いと考える傾向があるようです。

東京都「マッチングアプリ」に賛否、安心だけど少子化対策になるの?

現在仮運用中で2024年中に本格始動する予定の東京都独自の「マッチングアプリ」。様々な意見が飛び交う中、未婚の子を持つ親たちはどのように感じているのでしょうか。調査結果を見ていきましょう。

東京都は、少子高齢化対策の1つとして、独自のマッチングアプリ「TOKYOふたりSTORY AIマッチングシステム」の一部運用を開始。現在は過去に東京都が開催した婚活イベントの参加者などの先行利用者限定で提供中のようですが、2024年中に本格的に稼働させると発表しています。

自治体が運営するマッチングアプリは大変珍しいということで、株式会社ネクストレベルが運営する「マッチングアプリ大学」では、未婚の子どもを持つ男女222人を対象に、東京都が独自開発する「マッチングアプリ」についてアンケート調査を行っています。

まずは、その印象について「東京都運営のマッチングアプリをどう思いますか?」と質問。すると、最も多かった回答は「少子化対策になると思わない」と「東京都が運営するなら安心」で23.4%でした。次いで「行政がやることではない」が19.4%、「意図がよくわからない」が14.0%、「少子化対策として良策」が12.2%などとなっています。この結果から、利用者の親世代の間では賛否両論があることがわかります。

次に、「都が運営するアプリと民間のアプリ、お子さんが使うならどちらが良いか?」と尋ねたところ、「民間企業が運営するマッチングアプリは嫌だが、都のアプリならOK」が18.5%で、「都のアプリも民間のアプリも、どちらもOK」が42.8%、「都のアプリも民間のアプリも、どちらもNG」が20.7%という結果になりました。

「都のアプリはNGだが、民間のアプリはOK」という回答はなく、都が運営するマッチングアプリであれば使っても構わないと思っている親たちがいることがわかります。その背景には、都が運営するアプリが行っている徹底した本人確認システムへの安心感もあるようです。実際に回答者からは、「マッチングアプリは不安ですが、行政の運営ならまだ安心な方かなと思います」(29歳の母)、「どうしてもマッチングアプリを利用したいというならば、まずは都のアプリを勧めたい」(15歳の父)など、マッチングアプリに良い印象を持っていなくても、行政が運営するなら…という思いがコメントに寄せられています。

「出会い系」などというと、騙されたり事件に巻き込まれたりするのではないかと身構えてしまう人もいるかもしれません。そういった意味では、東京都による徹底した本人確認を行った人しか登録できないマッチングアプリは大きな安心材料の1つになります。見ず知らずの人同士が知り合う場であるため、我が子が思わぬトラブルに巻き込まれることがないようにと考えるもの。東京都のマッチングアプリによって、良い縁に恵まれる人が増えることを願うばかりです。

出典元:【マッチングアプリ大学】