【現地レポ】アップル次期OS、注目したい3つの機能! キーワードは「整う」

AI要約

アップルの世界開発者会議「WWDC24」が、米国本社Apple Parkで開催され、次期OSに登場する新機能からユーザーのデスクトップや身体が気持ちよく整う「3つの機能」を紹介。

Apple Watchに搭載される「バイタル」アプリが健康チェッカーとして強化され、健康指標のデータが一望できるようになる。

iPadOSの「スマートスクリプト」は手書き文字を読みやすく整形し、Apple Pencilを使用するユーザーに便利な機能。

【現地レポ】アップル次期OS、注目したい3つの機能! キーワードは「整う」

6月10日(現地時間)からアップルの世界開発者会議「WWDC24」が、米国本社Apple Parkで開催。初日の基調講演を現地で取材した筆者が、次期OSに登場する沢山の新機能からユーザーのデスクトップや身体が気持ちよく整う「3つの機能」を紹介します。

 アップルの世界開発者会議「WWDC24」が6月10日(現地時間)から、米国本社Apple Parkで開催されています。今年も300人を超えるメディアが世界各国から集まり賑わいました。初日の基調講演を現地で取材した筆者が、次期OSに登場する沢山の新機能からユーザーのデスクトップや身体が気持ちよく整う「3つの機能」をピックアップします。

 

健康指標のデータが一望できる「バイタル」アプリ

 イチオシはApple Watchです。watchOS 11に搭載される「バイタル」アプリが最強の“健康チェッカー”になりそうです。

 

 Apple Watchはよく出来たスマートウォッチであり、同時にまたユーザーの健康を見守る心強いヘルストラッカーです。watchOS 11に追加される「バイタル」では、Apple Watchを身に着けながら計測できる心拍数、呼吸数、手首皮膚温、睡眠時間、血中に取り込まれた酸素のレベルなど、複数の健康指標データが俯瞰できます。

 

 今までは記録したデータをApple Watchの画面、またはiOS/iPadOSのヘルスケアアプリの画面から個別にチェックしていました。バイタルではグラフとテキスト・数値により表示されるデータがウォッチの画面でまとめて見られます。

 

 バイタルの数値が通常の記録範囲を逸脱していた場合は通知も届きますが、毎日身に着けているウォッチの画面で見られれば、より早く異変に気が付き、健康へのリスクが未然に回避できるかもしれません。

 

手書きの文字が一瞬でキレイになる「スマートスクリプト」

 つづいてiPadOS 18の「スマートスクリプト」に注目しました。Apple Pencilを使ってiPadによく手書きの文字を書く方は要チェックな機能です。

 

 筆者は大学を卒業して就職してから、ずっとパソコンのキーボードで文字を打つことが多い仕事に就いていました。手で書く文字がいよいよ行き着くところまで汚くなっていた2016年ごろに、iPad Proを買ってApple Pencilで文字を書くようになってから少しはマシになったつもりです。が、それでも人様に見せられないほど字は下手です。

 

 スマートスクリプトは手書きの文字を読みやすくしてくれる機能です。文字を書いた瞬間、ユーザーの“手ぐせ”を残したまま一瞬で文字がキレイに整います。基調講演やプレスリリースにより提供されている情報の範囲で「日本語に非対応」とは書かれていないので、おそらくは言語に依存しない機能のはずです。滞在期間中に取材して、筆者が得られた情報はまた共有します。

 

Macのデスクトップを気持ちよく整頓

 筆者が注目した3つめの機能は、macOS Sequoiaに搭載されるデスクトップに広げた複数のタイルを自動で整理整頓する機能です。

 

 ユーザーが画面の左右端に開いてあるウインドウをドラッグすると、画面の中央で二分割された左右に美しく配置します。デスクトップを分割してウインドウを並べる方法については、いろんなパターンが選べそうです。ブラウザを広げながらメールを作成したり、普段から使う頻度も高くなると思います。

 

 各最新OSのパブリックベータ版は7月から提供開始を予定しています。

 

 

筆者紹介――山本 敦

 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

 

文● 山本 敦 編集●飯島 恵里子/ASCII