スマートフォンアプリ「FreeFrom - the nostr client」に複数の脆弱性

AI要約

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)およびJPCERT/CCは、スマートフォンアプリ「FreeFrom - the nostr client」に複数の脆弱性が存在することを発表した。

影響を受けるシステムはAndroidアプリ「FreeFrom - the nostr client」とiOSアプリ「FreeFrom - the nostr client」の特定バージョンである。

開発者からの情報提供に基づき、最新版へのアップデートが呼びかけられている。

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月7日、スマートフォンアプリ「FreeFrom - the nostr client」における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。兵庫県立大学の木村隼人氏と五十部孝典氏、国立研究開発法人 情報通信研究機構の伊藤竜馬氏、日本電気株式会社/横浜国立大学の峯松一彦氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

Androidアプリ「FreeFrom - the nostr client」1.3.5より前のバージョン

iOSアプリ「FreeFrom - the nostr client」1.3.5より前のバージョン

 FreeFrom株式会社が提供するスマートフォンアプリ「FreeFrom - the nostr client」には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・デジタル署名の検証不備(CVE-2024-36277)

→イベントデータの署名が無効なものであることを検知できない

・入力データの保護を難読化や暗号化のみに依存し完全性を確認していない(CVE-2024-36279)

→中間者攻撃によりユーザ間のダイレクトメッセージ(DM)の内容を操作される

・暗号化処理におけるナンスおよび鍵ペアの再利用(CVE-2024-36289)

→中間者攻撃によりユーザ間のダイレクトメッセージ(DM)の内容を操作される

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。