サイバー攻撃の可能性とカドカワ、「ニコニコ動画」は週末復旧が困難

AI要約

出版事業や動画サイトを手掛けるKADOKAWAがサイバー攻撃の可能性を懸念し、複数のサイトのサービス停止を発表。

KADOKAWAは関連サーバーを急遽シャットダウンし、情報漏洩の可能性を調査すると発表。ニコニコ動画も影響を受け、週末の復旧見込みは立っていない。

カドカワ株価は影響を受けているが、外部専門家や警察と協力して迅速に対応する姿勢を示している。

(ブルームバーグ): 出版事業や動画サイトを手掛けるKADOKAWAで動画配信サイト「ニコニコ動画」を含む複数のサイトがサービスを停止している。サイバー攻撃の可能性があるとしている。

カドカワは9日、グループの複数のサーバーにアクセスできない障害が8日未明に発生したとプレスリリース配信サイトPRTimesを通じて開示した。「ニコニコサービス」全般や「エビテン(ebten)」、オフィシャルサイトなどに影響が出ている。データ保全のため関連サーバーを至急シャットダウン、社内分析ではサイバー攻撃を受けた可能性が高いとしている。

これに先立ちカドカワ子会社ドワンゴが手掛ける「ニコニコ動画」は8日、大規模なサイバー攻撃でサービスを停止しているとサイトで明らかにしていた。クレジットカード情報の漏えいは確認されていないとしながら、週末の復旧の見込みは立っていないとした。最新の状況は10日に開示する。サイバー攻撃の影響は親会社を含めて広がっている。

サイバー攻撃を受けたカドカワは、情報漏えいを調査するとともに「外部専門家や警察などと協力して調査を継続、迅速に対応する」とした。新たな事実が判明したら開示する方針だ。カドカワの株価は6日に今年の最高値を更新、7日も値上がりしていた。

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