KADOKAWAでシステム障害、多くのサービスで停止状態続く

AI要約

KADOKAWAグループの複数ウェブサイトで利用できない事象が発生し、外部からの不正アクセス可能性が高いと発表。

障害が広範囲に及び、情報漏えいの可能性も調査中。クレジットカード情報漏えいは確認されていないとしている。

関連サーバーをシャットダウンし、調査や対応を進めている。影響範囲の特定や最新情報の提供を進めている。

KADOKAWAでシステム障害、多くのサービスで停止状態続く

 KADOKAWAは、同社グループの複数のウェブサイトで利用できない事象が発生していると発表した。同社は、6月10日17時50分時点で、「当社グループが利用しているサーバーに対して、外部からの不正なアクセスが行われたことによる可能性が高いと分析している」と説明している。

 同社グループでのシステム障害は8日未明に発生した。10日17時50分時点ではオンライン動画サービス「ニコニコサービス」や「KADOKAWAオフィシャルサイト」「エビテン(ebten)」などで障害が続いている。ソーシャルメディアの「X」(旧Twitter)では、同社の書籍などの取引ができないといった投稿も寄せられ、障害が一般向けから法人取引まで広範に及んでいると見られる。

 KADOKAWAは、「データ保全のため関連するサーバーを至急シャットダウンし、9日中に社内で分析調査を実施した範囲においては、サイバー攻撃を受けた可能性が高いと認識している」と説明。また、情報漏えいの有無についても調査を進めているとし、ニコニコサービスとエビテンは、ともに自社サーバーでクレジットカード情報を保存しておらず、クレジットカード情報の漏えいは確認されていないとしている。

 KADOKAWAは、「外部専門家や警察などの協力を得て調査を継続し、迅速に対応を進めている。より正確な影響範囲を調査・特定し、お知らせすべき新たな事実が判明したら、改めてお知らせする」と説明。ニコニコサービスは、最新状況を6月10日に報告しているとしたが、10日17時50分時点でまだ発表はない。

 また、通信制教育の角川ドワンゴ学園は、同様に8日未明に発生した学習アプリ「N予備校」の障害について、10日午後2時15分に「N高等学校・S高等学校」の生徒に限定してサービスを再開すると発表し、「N中等部」向けについては「メンテナンスに時間がかかる見込み」としている。