ポリゴンラボがトポスウェア買収、ゼロ知識証明の技術発展に向け

AI要約

ポリゴンラボは、ゼロ知識証明技術の開発強化を目指し、トポスウェアを買収した。

買収によりポリゴンラボは、新たなプロトコルを開発して既存のプロトコルを技術面で発展させることを計画している。

今回の買収により、イーサリアムと接続可能なゼロ知識証明ベースのチェーンを構築することが目指されている。

ポリゴンラボがトポスウェア買収、ゼロ知識証明の技術発展に向け

ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)が、ゼロ知識証明活用のプロトコル開発を行うトポスウェア(ToposWare)を買収したことを6月4日発表した。

この買収は、ゼロ知識証明(zkp:zero knowledge proof:zkp)技術の開発強化に向け行われた。

今回の買収によりポリゴンラボは、同社開発のプロトコルである「アグレイヤー(AggLayer)」や「ポリゴンCDK(Polygon CDK)」、「ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)」、「zkEVMバリディウム(zkEVM Validium)」を技術面で発展させていくとのこと。

ポリゴンラボは今年2月、EVM(イーサリアム仮想マシン)搭載のブロックチェーンでゼロ知識証明を生成する証明器「Type 1 Prover」を発表。この証明器を開発する上でトポスウェアの協力なしでは実現できなかったという。

これにより全てのEVM搭載チェーンは、「Type 1 Prover」を使用することでゼロ知識証明ベースのチェーンとなり、イーサリアム(Ethereum)へ接続できるようになるとのこと。 またEVM搭載チェーンはゼロ知識証明を用いて「アグレイヤー」を介すことで、ポリゴンエコシステム全体へ接続可能になるという。

さらに、これまで莫大なコストが掛かると考えられていたイーサリアムのブロックのゼロ知識証明の生成コストは、「Type 1 Prover」の使用により約83円(0.534ドル)だったとのこと。

なおポリゴンラボでは現在、フラッグシップブロックチェーン「ポリゴンPoS(Polygon PoS)」を「アグレイヤー」に接続する為の研究が進行中だという。ちなみに「ポリゴンPoS」はプロトコルアーキテクチャの改良に向け、「zkEVMバリディウム」へのアップグレードを控えている。