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中国「嫦娥6号」、地球に帰還へ–月裏サンプルが月の周回軌道に
中国の「嫦娥6号」が史上初の月の裏側からのサンプルリターンを行うミッションで、着陸機とアセンダーがアポロクレーターに着陸後、サンプルを採取。
アセンダーが月面を離れ、オービターとドッキングし、サンプルのコンテナを移し替え、オービターは地球周回軌道に移行する。
オービターから発射されたサンプルリターン容器が6月25日に地球に帰還予定。
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史上初の月の裏側からの試料回収(サンプルリターン)がミッションである、中国の「嫦娥6号」(Chang’e 6)が地球に帰還する用意を始めた。
嫦娥6号は、月に着陸する着陸機(ランダー)と回収したサンプルを軌道に打ち上げる上昇機(アセンダー)、月の軌道を周回する周回機(オービター)、サンプルを地球に持ち帰る帰還機(リターナー)で構成される。
6月2日にランダーとアセンダーが月の南極にあるエイトケン盆地のアポロクレーターに着陸後、サンプルを採取した。6月6日にアセンダーが月面を離れ、オービターとドッキングした。
中国国家航天局(CNSA)によれば、アセンダーは6月4日に月周回軌道に到達。6日にオービターとドッキングし、サンプルのコンテナを移し替えた。中国の探査機が月周回軌道でドッキングに成功したのは「嫦娥5号」に続く2回目だ。
アセンダーを切り離したオービターは今後、地球周回軌道に移行するタイミングを待つ。現在のスケジュールでは、オービターから発射されたサンプルリターン容器が6月25日に地球に帰還する予定だ。