JR東が「Suica」をスーパーアプリ化へ、28年度にリリース

AI要約

JR東日本がSuicaをスーパーアプリ化する構想を明らかにした。2028年度にはリリース予定で、Suicaの経済圏を拡大させる狙い。

JR東日本の中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」の一環として、Suicaに新たな機能を追加し、2028年度には「Suicaアプリ」をリリースする計画。

2027年度までに各種IDの統合やクラウド処理の導入など、利用シームレス化を図る。JR東日本は2033年度までに生活ソリューションの営業収益・営業利益を2倍にする目標を掲げている。

JR東が「Suica」をスーパーアプリ化へ、28年度にリリース

 JR東日本は、新たな成長戦略の一環として「Suica」をスーパーアプリ化する構想を明らかにした。2028年度にもリリース予定で、Suicaの経済圏を拡大させる狙い。

 同社が策定する中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」のひとつ。今後10年間で、Suicaに対して移動と一体のチケットサービスや金融・決済、生体認証、マイナンバーカード連携などの機能を順次追加し、2028年度にはサービスを一括して利用できるという「Suicaアプリ」(仮)としてリリースする。

 また、2027年度までに「えきねっと」や「モバイルSuica」などの各種IDを統合することで、シームレスな利用を目指す。さらにクラウド処理を導入することで、駅ビルで一定額の支払いをしたユーザーには帰りの鉄道運賃を割引するなどのサービスが可能になるという。

 JR東日本では「Suica 経済圏」を作り出すことで2033年度における生活ソリューションの営業収益・営業利益を2023年度比で2倍にすることを目指すとしている。