杉良太郎「災害スクランブルシステム」の構築訴え、他人事から自分事へ「明日は我が身。明日は我が身なんです」

AI要約

歌手で俳優の杉良太郎が東京で開催された大会で、感染症と自然災害に強い社会を目指す意見を表明。

杉は災害時の対応策として災害スクランブルシステムの構築を提案し、避難所の設置や医療支援の充実を訴えた。

杉は健康啓発活動や特殊詐欺撲滅への取り組みを通じて、健康や命への認識向上と教育の重要性を強調。

杉良太郎「災害スクランブルシステム」の構築訴え、他人事から自分事へ「明日は我が身。明日は我が身なんです」

 歌手で俳優の杉良太郎が30日、東京・日本武道館で行われた「国民の命と生活を守る武道館1万人大会」に出席し、「感染症と自然災害に強い社会を」をテーマに意見表明した。

 能登半島地震の際には金沢市内の1.5次避難所、七尾市内の漁港を訪問。現地で炊き出しを行ったが、壇上では、改めて「災害スクランブルシステム」の構築を訴えた。

 「衛星や飛行機、ドローンなどを駆使し、連携して情報を分析。その情報をうけ、航空消防隊が空から消火にあたる。同時に被災者をヘリコプターで被災地以外に強制避難させる」ことをすべきと説明。「6日たっても燃え盛るふるさとを、上空から見た」という阪神・淡路大震災の経験から「道路が寸断されるので、火災が起きても行方不明者を救出するにしても消火栓が壊れ、消防は火災現場に立ち入ることができません。犠牲者の多くは焼死したのです。道路がダメでも空から消火できるはず」と語った。

 日本が災害大国であることは周知の事実だ。杉は「地震の度に行方不明者を救出できず、結果、国民の命が守れなかった、ということを繰り返してはいけない」と力説。「平時より全国の市町村と協定を結び、避難所を設けておくことも必要。そうすることで医師らの大規模支援が緩和され、計画を立てて、遮断された生活インフラを復旧することができる」とした。

 厚生労働省の健康行政特別参与として13年間、「知って、肝炎プロジェクト」など、国民の健康の意識付けをする広報啓発活動を実施。警察庁の特別防犯対策監として、特殊詐欺の撲滅に取り組んでいる。

 「どこか健康や命に対して甘い考えがあるのではないか。自分の健康と命の問題に正面から向き合う、日ごろからの認識が大事です。それには教育。外から帰ったらうがい、手洗いをする『しつけ』といった教育が大事なのではないでしょうか」と問いかけ。「“自分はダマされない”と思っている人が多いが、“自分は大丈夫”と言っている人ほどダマされ、路頭に迷うことになる」と訴えた。

 持ち時間5分。「明日は我が身です。皆さん、明日は我が身なんです」と繰り返した杉。自分事として考えるよう、呼びかけていた。