今くるよさんが死去…今度は天国で「どやさ!」 80年代漫才ブームけん引、相方・いくよさん死去から9年…命日の前日に

AI要約

女性漫才コンビ、今いくよ・くるよの今くるよ(いま・くるよ、本名・酒井スエ子=さかい・すえこ)さんが膵(すい)がんのため亡くなった。

漫才ブームをけん引し、相方のいくよさんとのコンビで親しまれた。

一緒に活動した中川家ら後輩や、いくよさんのお別れの会についても触れられた。

京都市出身で、漫才師としてデビュー後はハードなスケジュールをこなしながらも、活躍を続けた。

上方漫才大賞を受賞し、女性漫才コンビのパイオニアとしてテレビや舞台で人気を博した。

酒井スエ子さんは、食事や酒を楽しむ姿も魅力の一つであった。

心臓の手術など健康面に悩みながらも、明るく元気な性格で知られていた。

いくよさんと同じく生涯独身であったことや、最後の舞台がなんばグランド花月であったことも触れられた。

葬儀の日時やお別れ会についても言及された。

今くるよさんが死去…今度は天国で「どやさ!」 80年代漫才ブームけん引、相方・いくよさん死去から9年…命日の前日に

女性漫才コンビ、今いくよ・くるよの今くるよ(いま・くるよ、本名・酒井スエ子=さかい・すえこ)さんが27日、膵(すい)がんのため大阪市内の病院で死去した。所属する吉本興業が28日、発表した。76歳だった。9年前に胃がんで他界した相方、今いくよさん(享年67)と1980年代の漫才ブームをけん引。ふくよかな体から繰り出す「どやさ!」のギャグなどで親しまれた。

細身で厚化粧のいくよさんとは対照的に、ふっくら体形をカラフルな衣装に包んだくるよさん。おなかをポンポンたたいたり、両手を顔の前で交互に前後させる「どやさ!」で人気を博した女性芸人が、天に召された。

複数の関係者によると、最近は介護施設に入居。会話は普通にできていたが、足腰が弱って体は不自由だったという。2015年5月28日に死去した無二の親友、いくよさんと同じく生涯独身で、くしくも1日違いの命日となった。

通夜は30日午後7時、葬儀・告別式は31日午後1時から営まれる。お別れ会の予定は現在のところないという。

15年8月に開かれたいくよさんのお別れの会では「寂しさが薄らいでいくと思っていたけど、深まっていくんですね」としみじみ語り、その後は沈みがちに。それでも、ユニットを組んだ中川家ら後輩の活躍が日々の楽しみに。いくよさんの死後はピン芸人として活動し、2022年4月、大阪・なんばグランド花月で開かれた吉本興業110周年特別公演「伝説の一日」に出演したのが最後の舞台となった。

京都市出身。1970年に漫才師、今喜多代さん(11年死去、享年85)に入門。高校の同級生で、共にソフトボール部員だったいくよさんとコンビを結成し、73年に初舞台を踏んだ。84年に「上方漫才大賞」の大賞を受賞。女性漫才コンビのパイオニアとしてテレビや舞台で活躍、互いの容姿やファッションをけなし合うネタで80年代の漫才ブームを引っ張った。

若い頃から、公演が一段落すると後輩先輩問わず一緒にすしや焼き肉を食べに繰り出し、豪快に酒を酌み交わすことも。スリーサイズはギャグで「100・100・100」と言っていたが、あるとき洋服を作るために計った後、自ら「105・105・105でした」と公言し笑いを誘った。

常に明るく元気だったが、1997年頃に心筋梗塞を発症。2009年には心臓にペースメーカーを入れるバイパス手術を受けるなど、体力は弱まっていたようだ。