NHK大阪・根本拓也新局長が就任あいさつ「運命めいたものを感じております」

AI要約

NHK大阪放送局長の新局長根本拓也氏が就任あいさつを行った。

根本氏は初めて大阪に来たのは阪神淡路大震災の1週間後であり、その出来事がNHKの役割に対する強い意識を持たせた。

根本氏はNHKのインターネット配信に関する改正放送法に携わり、国会での可決、成立に感慨を述べた。

NHK大阪・根本拓也新局長が就任あいさつ「運命めいたものを感じております」

 NHK大阪放送局長で23日、局長定例会見が行われ、新局長の根本拓也氏(61)が就任のあいさつを行った。

 茨城県出身。一橋大学社会学部を卒業後、1987年にNHK入局。山形放送局放送部に配属された後、福岡放送局を経て、4月に大阪放送局の新局長に就任した。

 少し緊張の面持ちで現れた根本局長は「関西は出張で何度も来てるんですけど、生活するのは今回初めて」と切り出した上で「私、初めて大阪に来たのは1995年1月であります。阪神淡路大震災の発生から1週間後でありました。大阪南港からおにぎり持って船で通って取材しましたけど、あの様子を目の当たりにしまして人生観変わりましたし、NHKの役割というものを強く思った次第でございます」と振り返った。

 続けて「その年の8月に兵庫銀行の戦後初の経営破綻で大阪でずっと取材していた記憶がございます。その歴史的な年から来年30年となります。その節目の年を前に大阪に赴任したので運命めいたものを感じております」と語った。

 17日に参院本会議で可決、成立したNHKのインターネット配信に関する改正放送法に4月まで携わっていたという。

「放送の改正案が国会で通ったことは感慨深く思っております。NHKはインターネットでも重い責任を担うことになった。新聞業界の方々とも相当協議してまいりました。当然いろいろな意見がありますので、そこをどういうふうにギャップを埋めていくのか、われわれの考えていることを理解していただくのかに相当注力した。その結果として国会でも認めていただけたと考えております」とした。