小野寺昭 「代表作」殿下に訪れた最大の危機を明かす「直接、プロデューサーから言われたわけじゃ…」

AI要約

小野寺昭がYouTube番組で、伝説の刑事ドラマでの当たり役に関するピンチを明かす

小野寺は最初は降板の危機に直面し、自身の存在が埋没していたが、脚本家が彼の良さを生かした役を書いてくれた

その役をきっかけに、小野寺は大ヒット番組の中で居場所を見つけ、黄金時代を支える存在として活躍した

 ベテラン俳優の小野寺昭(80)が20日までに更新されたYouTube「丈熱BAR」にゲスト出演。自身にとって、最大の「当たり役」に訪れたピンチを明かした。

 俳優生活56年目に突入した小野寺の代表作といえば、伝説の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」(1972~86年、日本テレビ)で演じた島公之刑事。「殿下」のニックネームを持つ二枚目の心優しい刑事を8年間演じ、女性ファンのハートをくすぐった。

 小野寺は番組スタート時からレギュラー。そして、すぐに危機がやってきた。「1年目にね、直接、プロデューサーから言われたわけじゃないんだけど…」と前置きして、「あんまり(自身が)パッとしなかいから、降板させようかって話がチラホラ(あったらしい)」と打ち明けた。

 共演者は、「ボス」を演じた石原裕次郎さん(1987年死去)をはじめ、「マカロニ」の萩原健一さん(2019年死去)、「ゴリさん」の竜雷太など個性派揃い。自分で「無色透明」と表現する薄いキャラは、番組の中で埋没していた。

 「ある時、(撮影している)カメラマンがね、“昼帯(のドラマ)ばっかりやっている役者はどうしようもねえよな”って、オレに聞こえるように言うんだよ」

 まさに四面楚歌。それでも、周囲は小野寺の良さを生かした脚本作りを目指し、「オレにピッタリのようなものを一つ書いてくれたんですよ。それがまた、ハマってね。これが殿下だっていうのを書いてもらったの」

 大ヒット番組で「居場所」を見つけた小野寺はその後、なくてはならない存在として、黄金時代を支えた。