中村鴈治郎、昨年10月閉場した国立劇場の再開めど立たず「情けないと思っている」と苦言

AI要約

歌舞伎俳優の中村鴈治郎(65)と市川高麗蔵(66)が国立劇場の再開を待ち望み、国立劇場令和6年6月歌舞伎鑑賞教室に出席した。

鴈治郎は国立劇場の閉鎖に対し批判的な意見を示し、国の文化支援の必要性を強調した。高麗蔵も再開を切望し、劇場の利用可能性に言及した。

鴈治郎は歌舞伎を「勉強ではなく娯楽」と位置づけ、コンビの関係や趣味について軽いトークを繰り広げた。

中村鴈治郎、昨年10月閉場した国立劇場の再開めど立たず「情けないと思っている」と苦言

 歌舞伎俳優の中村鴈治郎(65)と市川高麗蔵(66)が20日、東京都内で国立劇場令和6年6月歌舞伎鑑賞教室「恋飛脚大和往来―封印切―」(6月1日~21日、東京・サンパール荒川大ホール)の取材会に出席した。

 今回は昨年10月に国立劇場が閉場してから、初となる歌舞伎鑑賞教室。再開のめどが立たなくなっている国立劇場について鴈治郎は「情けないと思っている。日本という国は文化大臣を持たない国。ナショナルシアターをつくれない国だということを感じてほしい。民間の力を借りないとできないじゃなくて、なんで国が建てないんだということ」と苦言を呈した。高麗蔵も「早く復活してほしい。今の劇場を使わせてもらうことができないか」と切実に訴えた。

 鴈治郎は「歌舞伎鑑賞教室」という名称についても、「どうも好きじゃない。歌舞伎は勉強ではない。娯楽である」とキッパリ。コンビを組む高麗蔵について尋ねられると、「どなたであっても気にしてない。ただ、野球はぜんぜん違う。私はドラゴンズファンで、高麗蔵さんはヤクルトファン。いまケツ争いしてますんで…」と笑わせた。